肩の痛みと首の痛みの関係性

大阪府貝塚市の中央商店街内にある

今回は貝塚市中町からお越しの方についてお話しますね。
『仕事柄肩をよく使うため、肩から首にかけて動かそうとすると激痛が走る』
とのこと。

同じ貝塚市にお住まいのお友達からのご紹介で来院されました。
診てみると、



やや前傾姿勢。
理想は座位で骨盤の真上に頭があること。

後ろから見てみても、



左肩が下がっている状態。

さらに立位で前屈してもらうと、



背骨が彎曲しているのが確認できました。

さらに右の肩甲骨がボコっと後ろに突き出ていて明らかに左右差を生じていました。
いわゆる翼状肩甲(よくじょうけんこう)と言われるもので、前鋸筋(ぜんきょきん)という筋肉が正しく働いていない状態でした。
前鋸筋とは肩甲骨を肋骨にくっつけておくために働く筋肉。
「前鋸筋」の画像検索結果


お仕事柄、よく腕を使って前傾姿勢になることが多いためか、この筋肉が正しく働いていない状態でした。
この筋肉が正しく働かない結果、肩甲骨が不安定になるため、肩甲骨の上角についている肩甲挙筋(けんこうきょきん)が頚椎を引っ張り、首にまで痛みが派生している状態でした。
「肩甲挙筋」の画像検索結果


そこで早速整体施術開始。
施術は腹臥位、座位、側臥位、仰臥位の順に整え、体全体のバランスを整えて終了。
施術後確認してみると、



骨盤の真上に頭があるのが確認できました。
そして後ろから確認してみると、



肩の高さも整い、整体終了。

今回のケースは、痛みや不調を所持ている場所は、肩から首にかけて付いている肩甲挙筋が引っ張られることで生じているようでしたが、その引き金となっていたのが前鋸筋でした。

原因となる筋肉を正しく働かせるために身体全体のバランスを整え、結果として痛みが出ている部位が本来の正しい位置に戻ってくれてはじめて不調も解消へ向かいます。
ですが症状が発症するまでにかなりの時間が経過しています。
それを取り戻すにはそれなりの時間・期間が必要となります。