ぎっくり腰になってから対処するよりもぎっくり腰にならないように予防が大事

ここ最近は朝晩が結構寒いくらいになってきましたね。
今朝の気温で12度ですから少々肌寒かったです。

つい先週あたりまでは半袖で過ごせていたのが、今は長袖でないと風邪をひいてしまいかねないほど涼しくなってきました。
慌てて衣替えしないといけないようにならないために、少し余裕を持って衣替えに備えましょう。

貝塚市だんじり祭りが終わり、とうとう秋本番の季節となります。
こういう季節の変わり目は朝夕の気温の変動が激しいため、自律神経系の働きに大きく支障を来す可能性があります。
特に朝夕の気温差が7度以上あると、人間の自律神経の働きは低下してしまうそうです。

そこでこの季節の変わり目に多い症状の一つであるのが『ぎっくり腰』。
魔女の一撃とまで言われるほどで、ぎっくり腰になると相当な腰の激痛で歩くこともままならないということを経験された方もいらっしゃるのではないでしょうか?

自分自身も何度も経験しており、お辛い気持ちは大変よく分かります。
何度も繰り返すと最悪腰椎椎間板ヘルニアのような坐骨神経痛症状に陥る可能性があります。
そうならないためにも早期の治療予防が大切となります。

ぎっくり腰急性腰痛症とも言い、特徴としては運動時痛はあるものの、安静にして全く動かなければ痛みを伴わないというのが特徴です。
まれに炎症反応が強すぎて、身体を動かさなくてもズキズキとした疼痛で夜寝ることもできないほどのこともありますが、多くは寝返り時痛はあるものの、動かなれば痛みが全くなく、夜は比較的眠れるというのがぎっくり腰の大きな特徴の一つです。

些細なことでも生じるぎっくり腰
➀くしゃみした拍子に腰が・・・
②朝ベッドから勢いよく起き上がろうとしたら・・・
③靴下を履こうとして前かがみになったら・・・
④下にある荷物を何げに取ろうと屈んだら・・・

その程度の軽度な動きであってもぎっくり腰になる人はなります。
ですが日々の積み重なった疲労歪みが引き起こしているのは間違いありません。
つい少々の腰痛であればほうっておいてもそのうち治るだろうと高をくくらないようにしましょう。


では実際ぎっくり腰をした時には体の中ではどのような現象が起こっているのか?
そこにフォーカスしてみたいと思います。

まず骨盤の骨がこちらです。

これは骨盤を後ろから見た状態ですが、指で押さえているのがちょうど骨盤上後腸骨棘ってところになります。
腰に両手をあてがってみると親指でしっかりと確認できる骨に当たりますが、比較的出っ張っているため、触ればすぐに分かるかと思います。
ここはエッジがかかっているため、仙骨は基本的にはここより後ろにはズレてくることはありません。


ここより後ろにはズレないようにブロックしてくれています。
ですが、逆に前にズレてしまうことはあります。

そうするとちょうどグリーンの矢印で示した仙腸関節のかみ合わせに狂いを生じ歪みを来たします。

ちょうど赤い矢印の部分あたりに当たる第二仙骨付近に人間の『重心』があります。
仙腸関節に歪みを来すとこの重心が正しい位置を保つことができなくなるため、腰に激痛を生じるようになるのです。

つまり、仙腸関節がズレることによってぎっくり腰は生じるのです。
そのため、当院の施術の中には必ずこの仙腸関節を作っている仙骨を後ろ方向へ戻すための施術を座った状態で取り入れています。
これはぎっくり腰だけでなく、肩こり膝痛などの体の慢性的な症状全てにおいて重心を整えることが大切だからです。


ここで貝塚市からお越しの方についてお話しますね
定期的にSPB療法を受けていると、かれこれ5年以上ぎっくり腰にはなっていない。でも時々ぎっくりしそうなときがある
とのことで来院されました。

当院には定期的にぎっくり腰にならないように予防を兼ねてメンテナンスに通院されていますが、先日少しヤバイ日がありました。
いわゆるぎっくり腰になって動けないほどではないが、ちょっと動きがぎこちないというレベル。

検査してみると、

左の腰部が膨隆し、骨盤が歪んでいるような状態となっていました。
以前の当院の施術スタイルでは、特に痛みはないけれど鈍痛レベルの腰痛であれば揉みほぐしを中心とした施術をし、ぎっくり腰になったりぎっくり腰になりそうになったときだけSPB療法をご提供するというスタイルでした。

ですが、今は施術を一本化しているため、腰が痛いからSPB療法を提供し、痛くない時は普通にマッサージ紛いなものを提供していた頃には年間4~5回発症していたぎっくり腰がここ数年全く起きていない状態が保っておられます。

ここ数年ぎっくり腰とは無縁の世界で過ごされていますが、1年に1回程度少し腰がややこしそうな時があるため、今はこういった歪みが発生している段階でぎっくり腰にならないように予防のために通院されています。

そのため今ではぎっくり腰をしたから通院されるというスタンスから、ぎっくり腰をしないように通院するというスタンスにおられるため、大変素晴らしいです。
治療することも大切ですが、予防することのほうがもっと大切です。
それを実行されていて本当に有難いです。

そろそろ見直してみませんか?
繰り返すぎっくり腰ほど辛いものはありません。
ですが繰り返すほどになってしまってはかなり体の歪みも進行しています。

まずは治療という意識を持って取り組まれ、その後は予防に努めるようにしてみてはいかがでしょうか?