

ぎっくり腰の自己対処法COLUMN
ぎっくり腰の自己対処法COLUMN
ぎっくり腰の自己対処法
ぎっくり腰は突然の強い腰の痛みで、本当にびっくりしますよね。応急処置としてご自身でできる対処法をいくつかご紹介します。少しでも楽になるよう、ぜひ試してみてください。
急性期の対応:Rest(安静)とIce(冷却)で炎症を抑える
ぎっくり腰になった直後は、炎症を抑えることが大切です。
安静(Rest)
![安静にする男性患者 写真素材 [6834495] - フォトライブラリー](https://msp.c.yimg.jp/images/v2/FUTi93tXq405grZVGgDqG4EMeEH12zvnqdMLuEX8hZRfjNHRNDWf98HprrqhPSXcfHwv-oR8Ao0CSYo4fuClJiqNZMuDBdsXMHozbjdexKYggfheT3VZvQQXUlSp7XonFW8qCg9JccEDAkW7qgTayoAgOERmond4rce8jpRphSmrlg_CZut-1eRwx49pFTf52M9oRGI6QPTs3FnQ95-Mcjv3r2_GnDq_HZY2vr9stWu3Moc4rsDCQFXX0rNuMgfdIS4-i6DcyUpRaVl7hzLjCg==/450-20210731221842.jpg)
目的:炎症が広がったり悪化したりするのを防ぎ、痛みを軽減する。
方法:一番楽な姿勢で横になりましょう。膝を曲げて横向きになる「シムスの体位」や、仰向けで膝の下にクッションを入れると、腰への負担が減りやすいです。
期間:発症から1〜2日は、無理のない範囲で安静を保ちましょう。ただし、全く動かないのは逆効果になることもあるので、痛みのない範囲で少しずつ動くことも意識してください。
冷却(Ice)

目的:炎症を抑え、痛みを和らげる。
方法:ビニール袋に氷と少量の水を入れて、患部に直接当てます。保冷剤を使う場合は、タオルなどで包んでから当ててください。
時間:1回15〜20分程度を目安にし、繰り返し行います。
注意点:冷却しすぎると凍傷の危険があるので、皮膚の状態を確認しながら行ってください。
痛みを和らげる工夫:薬やコルセットの活用
痛みを一時的に緩和するための工夫も有効です。
市販薬の活用

目的:痛みを鎮め、炎症を抑える。
種類:消炎鎮痛成分を含む湿布や塗り薬、内服薬(痛み止め)などが市販されています。
注意点:用法・用量を守り、持病がある方や他の薬を服用している方は、薬剤師に相談してください。
コルセットの利用

目的:腰を固定し、動きをサポートすることで痛みを軽減する。
方法:市販のコルセットやサポーターを装着することで、一時的に腰への負担を減らせます。
注意点:長期間の使用は、腰回りの筋肉を弱めてしまう可能性があるので、痛みが落ち着いたら徐々に外す練習をしましょう。
痛みが落ち着いてきたら:無理のない範囲で少しずつ動く

痛みが少し落ち着いてきたら、無理のない範囲で体を動かし始めることが大切です。
軽い運動・ストレッチ
目的:血行を促進し、筋肉の回復を助ける。硬くなった筋肉をほぐす。
具体例
足首の体操:仰向けで寝たまま、足首をゆっくりと回したり、上下に動かしたりします。
膝抱えストレッチ:仰向けで片膝ずつ胸に引き寄せ、ゆっくりと数秒キープします。
猫と牛のポーズ(キャット&カウ):四つん這いの姿勢から、ゆっくりと背中を丸めたり反らせたりします。
注意点:痛みを感じる場合はすぐに中止し、無理は絶対にしないでください。
温めるのはいつから?

一般的に、ぎっくり腰の急性期(発症から2〜3日)は炎症を抑えるために冷却が推奨されます。痛みが強い時期に温めると、かえって炎症が悪化する可能性があるので避けましょう。
温めるタイミング
発症から数日経ち、痛みが和らいできた時期。
熱感がない、慢性的な痛みに変わってきた時期。
目的:血行促進、筋肉の緊張緩和。
方法:カイロ、ホットパック、蒸しタオルなどで温めたり、お風呂にゆっくり浸かったりするのも良いでしょう。


