今回は貝塚市南町からお越しの方についてお話しますね。


『以前交通事故のむちうちの被害にあって、脳神経外科でレントゲンを撮ってもらったら、第四腰椎すべり症もあると言われた』
とのこと。
交通事故による被害に遭わなければ、腰椎のすべり症には全く気付かなかったそうです。
しかも交通事故でむち打ち症状が現れたのは頚椎で、腰部には何ら違和感などはなかったとのこと。
その数年後、股関節から左下肢にかけて痛みと痺れが出初めて、整形外科で診てもらったところ
『すべり症があるからこれ以上ひどくなったら手術しかない』
と言われ、手術だけは絶対に避けたいとの思いで当院に来院されました。
診てみると

このように頭部が前方に傾き、まっすぐ立てない状態。
横から見た時にまっすぐな理想的な姿勢は、頭のてっぺん~肩~股関節~膝~外くるぶしが一直線に並んでいるのが良いとされています。
また腹臥位で下肢長差を診てみると

このように右短下肢となっている状態。
レントゲンなどの画像上、腰椎の配列に異常があるにも関わらず、腰痛や坐骨神経痛などの症状が一切ないという方も今まで見ているため、いわゆる坐骨神経痛症状があるという前提でSPB療法開始。
腰椎すべり症の方に対してはうつ伏せで上から腰部を圧力を加えるようなマッサージはしないほうが良いでしょう。
当院の施術は強い力で圧迫するような施術は一切ありませんので痛みを伴う整体ではありません。
『手術しかない』
これを言われるとゾッとしますが、こう捉えることもできます。
『うちでは手術という提案しかいまのところできないけど、他でならもしかしたら手術以外の提案もあるかも知れない』
そういう可能性を持つことも一つかも知れません。
手術以外の方法を希望されて来院されている以上、全力で取り組むまでです。