膝の痛みはまし、でも違和感が

貝塚駅前のスッキリ整骨院です。

本日より9月始まりとなります。
朝から氏神さんの感田神社へ月参りをしてきましたが、随分と補修工事がされていて、老朽化に対する補強のためと想定されます。

賽銭箱の横にある紙を毎度頂き、院へ向かいました。


さて、今回は貝塚市二色からお越しの方についてお話しますね。
高校クラブ活動ハードル走していて、バーに強打してパンパンに腫れてたけど、膝の痛みはまし、でも違和感が残ってる』
とのこと。

大阪府下の公立高校に通われていて、陸上部で毎日のように練習をされているとのことですが、数年前にも中学校体育の授業でを捻って痛めたことがきっかけで、ご家族の方からの口コミ紹介で来院され、今回は随分久しぶりに膝を痛め、整骨院にはお世話にならずに自分自身でなんとかして治療しようとして、サポーターをしたり、テーピングしたり、アイシングしたり、ストレッチしたり、湿布をしたり、膝痛ツボを押したりしてなんとか凌いでいたそうですが、痛み腫れは解消されてきているけど、ランニング時と屈伸時だけなかなか違和感だけが解消しないため、次の大会に備えて早く膝の違和感を解消したいとのことで来院されました。

自分も学生時代にそうであったように、学生さんはクラブ活動で捻挫肉離れなど筋肉や関節を痛めても、少々のケガではがまんしてとことん悪化するまで練習するため、変なフォームや動きが逆に癖になってしまって余計に回復するのを妨げてしまうことにつながってしまったり、ケガの回復に時間がかかってしまうことが多いです。
ですが、痛めたらすぐに何らかの対処をするということを心掛けておくことが大切です。


以前当院をご利用頂いた際には、
『いつ?』⇒『3日前から』
『どこで?』⇒『学校のグラウンドで』
『何をしていて?』⇒『体育で運動していて』
『どうなった?』⇒『腰を捻って痛めた』
という原因がはっきりとした急性外傷性の腰のケガだったため、健康保険診療の対象として診させて頂いたことを記憶していますが、当院では既に健康保険診療は取り扱っていないため、今回膝の痛いところだけの対症療法ではなく、身体全体のバランスを整えるSPB療法をご提供いたしました。

今回も
『1週間前に』『学校のグラウンドで』『クラブ活動でハードル競争をしていて』『膝をハードルで強打した』
とのことで、十分健康保険診療の対象でしたが、例え学生さんであっても自費診療となります。

当院が健康保険診療を取り扱わなくなった理由
➀自費診療の方のほうが身体の健康に対する意識が高い方が多いため
②保険の枠に制限されないため、対症療法や局所療法をしなくて済むため
③昨今の少子高齢化による健康保険財政が赤字のため、整骨院での保険審査が大変厳しくなってきたため
④保険請求する際に必要なコンピュータいわゆるレセプトコンピュータをリース解約したため
⑤健康保険診療の対象となる『骨折』『脱臼』『打撲』『捻挫』『挫傷』の方の来院のほうが珍しいから

上記理由から、どれだけ
保険使って~な~
とせがまれても自費診療一本化しております。悪しからずご了承下さい。

ですが交通事故労働災害の保険は扱います。これは被害者救済優先のためです。

でも学生さんに健康保険使うことなく自費診療はちょっと厳しいかな!?
と思っていたのは自分だけで、当の本人は
一日でも早く膝の違和感がなくなるなら、別に保険が使えなくても自費でもいい
とのこと。

さすがに学生さんは学業にクラブ活動に塾や遊びなど、色々とやることがあるため忙しい。
しかも慢性的な肩こりや長年の腰痛などとは違い(このような症状で整骨院で健康保険が使えると思って平気で保険証を受付で提示されてくる方もまだまだあります)、整骨院の本来得意とする急性外傷性症状であり、また若いだけあって自然治癒力が高い。
ですので、痛みや不調がある程度解消されてきたら、その後の身体のアフターケアも大人ほど取り組まなくても全然大丈夫でしょうし、予防を兼ねた通院なども指導しません。

親御さんからも了承済みで、前回腰部捻挫で施術した際にもありましたが、2回通院させただけで健保組合から『受診照会』が届き、子供さんの通院について書類が届いて提出したことがあったため、今回も
あんな書類届いたら、なんか保険使ったらあかんのか?払わされるだけ払わされて、いざ使ったら受診照会送りつけてくるからなんか悪いことでもしているかのような扱いされてイヤやから、自費でもいいから早く息子の膝どうにかしたって下さい
とおっしゃられました。

ですので、当院では
健保組合から受診照会が届くのがイヤだから
という理由で自費診療を希望される方も来院されています。


早速検査確認してみると、打撲による青あざと軽度の腫脹があり、膝の曲げ伸ばしに違和感があるとのこと。
腹臥位で膝の曲がる角度を確認してみると、

ここまで膝を屈曲すると膝の前面にツッパリ感を生じるとのこと。
当然、膝蓋骨の真上をを強打しているため、その膝のお皿である膝蓋骨の真上を通っている大腿四頭筋(だいたいしとうきん)の収縮力が失われているためツッパリ感を生じている状態となっていました。
ちなみに、大腿四頭筋とはコレ。

大腿直筋 中間広筋 外側広筋 内側広筋の4つに頭が分かれているからそのように名付けられています。
この筋肉は骨盤下前腸骨棘(かぜんちょうこつきょく)という場所から下腿部の脛骨粗面(けいこつそめん)に付いているため、膝の打撲そのものの出血や炎症を早く引かせるためには、膝周辺だけでなく、股関節をはじめとした骨盤~大腿骨~下腿骨にかけてのバランスを整えていく必要があります。
下前腸骨棘はここ。

ちょうど股関節の内側あたり大腿部の付け根付近です。

そして脛骨粗面はこちら。


余談ですが、よくオスグッド病と言われるところも、この脛骨粗面の周辺が痛くなったり、腫れてきたりします。

こういった膝の上下の関節はじめ筋肉にもアプローチして整体することで、患部である膝そのものはそれほど触らなくても、その上下の調整によって膝関節の可動範囲は広がります。



1回の整体でほぼ膝の違和感はほぼ解消されたため、可動範囲も広がったため無事施術終了。

膝の痛みはつい膝にばかり目が行きますが、周りも全体見渡して全身バランスを整えることも大切です。