もうすぐ秋祭り本番の季節ですね。
先週は岸和田のだんじり祭りの試験曳きが開催されましたが、ここ貝塚市はちょっとお得な街?で、南海電車より海側で7月にふとん太鼓のお祭りがあり、10月には南海電車より山側でだんじり祭りが開催されます。
岸和田のだんじり祭りは9月でこれまた他のだんじり祭りよりも一ヶ月早くお祭りが見られるという、年間通じて太鼓の音や笛の音が鳴り響くのがここ泉州地域の特徴でもあります。
今週末は本曳きで、貝塚駅前周辺のコインパーキングも混雑が予想されます。
自動車で駅周辺に止められる方はご注意下さい。
本番に向けて相当走り込みがあるそうで、毎晩夜遅くまで青年団の方々が走り込みを必死にされている姿はとても素晴らしいものです。
そこで今回は貝塚市からお越しの方についてお話しますね。
『何年か前にだんじり祭りの走り込みで膝を痛めてから、ちょくちょくこの季節になると膝に違和感を感じたりすることがある』
とのことで、ご家族であるお母様が当院に来院されてから膝の痛みから解放されたことをきっかけにご紹介で来院されました。
初めて来院されたのが3年ほど前。
その当時はほんの数回骨盤矯正をするだけで膝の違和感を感じなくなったとのことでした。
ですが一度痛めた膝のため、一度痛めてしまったところは完全に怪我をする前と同じ状態には回復しません。
子供の頃についた擦り傷などの傷跡が未だ残っているという経験をしたことはありませんでしょうか?
それと同じように、一度膝関節をだんじり祭りの走り込みなどによって痛めてしまうと、関節の内部で擦り傷と同じように傷跡として残ってしまうため、たまたま適切に治療を受けて膝の痛みが解消されていたとしても、何らかのきっかけで昔の古傷がまた痛くなってくるようなことも場合によっては有り得ます。
さらに、去年も同様にこのだんじり祭り前の時期になると
『膝に違和感を感じる』
とのことで来院され、5回程度の施術をするだけで全然回復していましたが、今年になって膝の違和感を感じてから整体を3回受けても全然違和感が解消されず、むしろ膝の違和感は増してくるばかりで、年々痛みや違和感などの不調が解消されるまでに整体を受ける回数が少しずつ増えているような気がしてきております。
こんなこともよくある話で、
『昔のように若かった頃やったら少々痛めても治るのも早かったし、一回治ったらそんなに後々まで響くこともなかったけど、だんだん年と共に回復する力が衰えてきているのか、痛くなったら治るまでに時間がかかる』
というもの。
ですので、当院に来院されている方に最もオススメしているのが、
➀まずは症状解消に向けて指導どおりに通院して頂く(要治療期)
これはまず痛みや不調を回復方向へ持っていくために集中して受けて頂くことが必要となります。長年の積み重ねで患った肩こりや腰痛ほど、ある程度時間をかけなければ回復することは難しいです。
1~2回程度の整体を受けただけで解消した痛みや不調は、年齢がお若い方か、もしくは症状が発症してからすぐに対処されたかどちらかです。
10年以上患った腰痛を1~2回程度の施術をしただけで解消することができるくらいならノーベル賞ものです。
②そして症状がある程度解消または緩和されてきたら、悪くならないよう定期的なメンテナンスのために通院して頂く(メンテナンス期)
当院に来院されている方にはここまでを真剣に取り組んでもらっています。
そのほうがまた肩や腰を痛めてしまうリスクは格段と減らすことができています。
特にぎっくり腰は定期的にメンテナンスを取り組まれている方にはほぼ発症しなくなったため、ここ最近は新規で来院される方以外のぎっくり腰を施術する機会が以前に比べて格段と減りました。
さて、さきほどの貝塚からお越しのだんじりファイターにお話を戻しますが、膝の違和感がなかなか解消されないままで4回目の来院時、よくよく見てみると、

膝関節のやや上あたりに打撲による青タンができていました。
どこでぶつけたのか聞いてみると、
『机の角で思いっきりぶつけた』
とのこと。
痛めているところに限ってこのようにぶつけてしまったりするものです。
膝などを打撲によって痛めてしまった時には、
➀まずアイシング
特に腫れている場合は、患部に氷水を15分程度当てて冷やすようにしましょう。氷水がないようであれば、スーパーとかでもらう保冷剤などでも構いません。凍傷だけは気をつけるようにし、ハンカチもしくは薄手のタオルで巻いて冷やすようにしましょう。
②患部はなるべく動かさないようにする
ついつい少々の打撲の場合、さらに走り込みによって悪化してしまうこともありますので、しばらく青あざが黄色くなってくるまでは安静にしましょう。
③湿布があれば定期的に張り替えましょう
こういう打撲の時は湿布も効果的。慢性的な腰痛や肩こりにはあまり湿布も多様しないほうがかぶれなくて済みますが、急性症状の時は3時間から4時間程度で張り替えるようにしましょう。
④サポーターやテーピングで保護する
お持ちであればサポーターやテーピングで患部を保護することに努めましょう。
だんじりを引いておられる方はこの時期どうしても無理をしがちです。
ですが膝など痛めてしまうと、また来年に響いてしまいます。
早期に治療をし、翌年に持ち越さないようにすることも大切です。
先日、5回目来院時に検査してみると、初回来院時にあった大腰筋の検査もOK、両膝の高さの左右差もバッチリ解消されており、膝の違和感もほぼ消失しているとのことでしたが、まだまだこれからが本番を控えております。
10月のお祭りを無事怪我なく楽しめるようしっかりとサポートさせて頂きます。