消費増税で明日からパニックならんかな?

明日から10月ですね。
土曜日はスーパーフライコンサート2019へ行ってきました。
タイトルは0(ゼロ)

久しぶりの大阪城ホールでしたが1万人近くの来場者で埋め尽くされて、良い刺激を受けてきました。
帰りに京橋方面の居酒屋さんで美味しいお酒を飲んで楽しいひと時を送りました。


ゼロということで、いよいよ消費税増税が明日から始まります。
10%です。
子供の頃には消費税などという税金はありませんでしたが、ちょうど泉南中学校へ通っていた中学生の時である1989年3%からはじまり、当時は筆記用具などを購入する際に消費税が加算されるためかなりの戸惑いを感じました。
関西学院大学へ通っていた大学生の時である1997年5%にアップした時は、5%とキリのいい数字だったため、3%の時よりもまだ消費税が分かりやすくそれほど戸惑いもありませんでした。
そして当院が保険診療を取り扱うことを取りやめていきはじめた5年前の2014年8%とアップし、これまた中途半端な数字でほとんどのお店が税別価格税込価格を表示して、より明確にされている工夫などもありました。
そしてとうとう明日から10%になります。

当院の施術料金も保険診療ではないため増税致します。
今までは1回4,500円(税込)で扱っておりましたが、明日からは4,500円プラス消費税10%を頂くことにさせて頂いております。
つまり4,950円となります。

当院に来院されている方の中にも
えっ、これ以上施術料金上がったら私もうこれ以上スッキリさんには通えない
と嘆いておられた方1名、そして
いっそのこともう少し値段上げて価値高めたほうがいいんとちゃう?安すぎやで
と有難いお言葉をおっしゃって頂けた方6名、この6名の方は以前当院に来院されるまでに他の整骨院もしくは整体院で当院の施術料金よりも高額な料金の治療院へ通われていた方々です。

そして
税金やから仕方ないよね。わかりました
と半ば諦めの境地に達している方残りほぼ全員。

なんとも皆さん税金だから仕方がないというご意見を頂きましたが、せっかく増税されても焼け石に水で日本の借金は膨らむばかりです。
借金時計』とインターネットで検索してもらうと国民ひとりあたりの借金が表示されますが、1,000万円以上の借金をオギャーと産まれた瞬間からもれなくプレゼントされます。

えっ、そんな借金しなくていいし、国が勝手に一人ひとりに背負わせてるだけちゃうの?
そうです。

ですが日本国民である以上は勝手に背負わされるようになっています。
よく
日本は海外から借金していないからまだ大丈夫
とおっしゃる専門家などもいるようですが、返す見通しが立っている健全な借金ならともかく、今後日本は少子化によって労働人口の減少による収入減と高齢化による介護医療費の支出増大が間違いなく待っています。
そうなると益々借金は膨らむばかりで、いずれ完全に破綻をきたしてしまいます。

ですので抜本的な改革でもしない限り、これから益々大変なことになりかねません。
これも当院が健康保険診療を取りやめている理由の一つです。

そもそも20年以上前に小泉さんが厚生労働大臣だった頃に、
整骨院や鍼灸院などの治療院を増やして自由競争をさせたら、今後良い治療院だけが生き残り、悪い治療院は淘汰されていくだろうし、介護や医療の予防にも繋がる
というふうなニュアンスのことを発したために、規制緩和によって整骨院・接骨院の養成学校が激増しました。
当然、国家資格保有者の数も増えます。

それがきっかけで増え続けた整骨院業界。
今やコンビニの数より多いと言われているだけあって、過当な自由競争の業界となっています。
貝塚駅周辺はまだまだ開発が遅れているため、空いているテナントを探すことが困難で、整骨院がこれ以上増えることは難しいエリアですが、東大阪市から当院に来院されている方曰く、
東大阪は貝塚よりもひどいで。隣同士でも向かい同士でも整骨院がひしめき合っているけど、なんか規制とかはないんか?
とご質問されましたが、ありません。なんせ自由競争ですから。

ところが小泉さんの思惑通りにはどうやら向かっていないようで、結局整骨院が増えた分だけ柔整保険請求額が増え、保険審査が厳しくなって柔整保険がダメなら鍼灸保険請求でなんとか凌ぎ、それでもダメならマッサージ保険で賄い、それでもダメなら介護保険もなんとか併用してどうにか健康保険介護保険という保険の枠内で取り扱う鍼灸院整骨院デイサービスなどが増えてきて、結局はさらなる医療費の増大を招いてしまっています。
かくいう当院も数年前までは健康保険に頼り切った形態の鍼灸整骨院を運営していました。

ですが、これでは日本の国民皆保険制度は崩壊するのももう目前まで来ております。
そうなってしまっては、緊急手術緊急入院を余儀なくされるような症状で病院へ運ばれても『全額自費』となってはとんでもないことです。

ですので、この国民皆保険制度をなんとかして守るためにも、当院では健康保険の取り扱いは中止しております
ただし、労災保険自賠責保険は保険の枠が異なるため、取り扱います。

おかげさまで、当院では健康保険を取り扱っていた時よりも今の方がより健康予防医学に意識の高い方ばかりが来院されるため、自費診療で今後も貝塚市だけでなく、泉州地域の皆さんの健康のお役に立てるよう日々技術の向上を目指して取り組む次第です。

それにしても、今回の消費増税はあまりにも静かに進行してきたため、
明日からパニックになるのでは!?
と勘ぐっているのは自分だけでしょうか?