今日は朝から各地で雨が降っております。



先日の台風によって被害に遭われた方々は雨をしのげる場所が確保できていることを願っております。
貝塚市もようやく雨が昼過ぎから止んできましたが、明日からしばらく来週の連休まではお天気良さそうです。
こんなお天気のややこしい日によく来院される方々が口にするのが、
『気圧の加減なのか分からないけど頭痛がする』
とのこと。

本日来院された貝塚市から娘さんのご紹介で来院されている方からは、
『今までは雨の前日になるともっとひどい頭痛がして薬を飲んでも効かないことが多かったけど、スッキリさんに通い始めてから薬を飲む機会がグンと減った』
とありがたいお言葉を頂きました。
これもよく例に出してお伝えするのですが、
『いきなり急に太ることもなければいきなり急に痩せることもない』
です。
昨日まで100kgあった体重の方が、一日ダイエットを頑張ってみたら翌朝50kgになっていた・・・なんてことはありえません。
また逆に50kgだった体重が一夜にして食べ過ぎて100kgの体重まで太ってしまった・・・といことも起こりえません。
これと同様、長年頭痛がひどくて痛み止めを飲み続けてきた身体がたった1回や2回の整体を受けただけで瞬時にその痛みから解放されるなどということはありえません。
ですが継続してはじめて良い変化が現れ始めます。
継続しておられるからこそ頭痛の頻度も減っており、薬に頼る機会が少なくなってきているのです。
ところで、なぜ天気が悪い時に頭痛が出るのか?
または雨の前日になると頭痛が出たりするのか?
これは雨の前日から気圧が下がってくるからです。
よく昔から
『ツバメが低空を飛んでいたら翌日は雨が降る』
と言われたりするのは、ツバメの餌となる虫が低気圧の影響を受けて低空飛行するからです。
それを追いかけているツバメも同じように低空を飛ぶのです。
これと同じように、人間の体も気圧が下がると膨張します。
ちょうど高山に登った時にみかけるポテトチップスの袋みたいなものです。

この袋と同じように、人間の体も一つの袋のようになっています。

人間の体はどこも途切れているところがありません。
全部一本で繋がっているため、寝袋のように一つの袋でできています。
そのため、気圧が下がるとポテトチップスのように膨張するのです。
そうすると体の中ではどうなるでしょう?
たちまち神経や血管があっぱくされてしまい、過去に痛めた古傷がやたらシクシクと痛んだり、頭痛が出たりして身体に不調を来すのです。
これは気象病と言われたりしていますが、まだ根拠のないものと扱う先生もいらっしゃいますが、自分自身は脳震盪や頚椎の損傷を何度か経験しているため、何とも言えないこの気だるいような感覚や雨の日の前日になると頭痛がするのも十分気持ちが伝わります。
『雨の前日に頭痛がするけど、雨の当日になると頭痛が治まる』
という方もいらっしゃいますが、これは気圧の変動が起き始める頃は頭痛がして、ある程度気圧が下がりきるとその気圧に体が順応するためです。
ですので意外と雨の日よりも雨の前日の方が頭痛がひどかったりする方が多いです。
この気圧の変化によって生じる体調の変化を少しでも和らげるためには
➀身体を温める
お風呂に入る時間を少し長めに取り、血流を促進することで膨張して血液が流れ難くなっているのを少しでも和らげるようにしましょう。
また運動をすることで血流を良くすることも可能です。頭痛がする日は思い切ってトレーニングジムへ通うことも一つの手段です。
②身体を整える
人間の体は一つの袋でできているということは先ほどお伝えしたとおりです。この袋がグシャグシャになっていると余計に気圧の変動によって体の症状も左右されます。
そうすることで少しでも頭痛の出にくい体づくりを日頃から意識的に取り入れるようにすることです。
これも継続することではじめて良い結果として現れてくるのです。
ところで、江戸時代には人間のことを『糞袋』と皮肉に言っている時代もありました。
太陽が昇ったら起き、日が暮れてきたら寝て、腹が減ったら食い、喉が渇いたら飲む。
そして糞がしたくなったら糞をする。
しかも体の中に入っている間は何とも思わない糞が、体の外に出てくるとあたかもバイキンかのような扱いを受ける。
それをつくりだしている袋の中から出てくるまでは何とも思ってなかったのに・・・。
人間誰しも偉いもバカもありません。
先生と呼ばれるような立場の仕事をさせて頂いているが、所詮自分も糞袋です。
ですが医学に対しては誰にも負けないくらい勉強しているし、その勉強の証となる医学書がかなり自宅や治療所に散乱していたため、この年になってはじめてメルカリというものをしてみました。
意外と求めておられる先生もいらっしゃるし、中にはせどらーと呼ばれる人に買ってもらえて本来処分しようとしていたものが誰かの役に立つことと、それがお金になることに一喜一憂している今日この頃です。