目的を見失わないように

暑さだんだんと厳しくなってきましたね。もうすぐ夏休みも始まります。クーラーの当たり過ぎや家の中と外の温度差に身体がダメージを受けてしまっている方もチラホラといらっしゃいます。
また、こんなに暑い日々が続く中、未だにクレームしか防ぐことができなかったマスクを着用し続けているのには、原因の一つに未だに病院で感染対策という名目で保険請求がまかり通っているからなのか?病院内でマスク着用を強要し続けているがために、着けているだけで防げるというような変な予防意識が生じてしまい、熱中症でぶっ倒れるリスクよりもメリットのほうが大きいと思い込んでしまうのでしょう。
ある意味パ〇ウェーブ研究所と何ら変わりありません。

さて、来週は貝塚市の祭礼第一弾となる太鼓台祭りとなります。

貝塚市ではこの時期に南海電車の線路より海側で太鼓台祭りが開催され、10月の秋祭りの時期にだんじり祭りが線路より山側で開催されます。
6月30日(日)に試験担ぎが開催されていましたが、本番は7月13日(土)14日(日)となります。
当院は中央商店街内にあるため、当日はザワザワと落ち着きがなく、またお祭りの影響で自動車で来院される方は貝塚駅近隣コインパーキングが混み合っていることが多いため、13日(土)~15日(月)はお休みさせて頂きます

中町南町近木町中北町堀町大北町西町がそれぞれ自慢の太鼓台を若者たちが見事に担ぎ練り歩く力強さは圧巻のものがありますが、少子高齢化の影響を受け、担ぎ手が減少しており、担ぎ手一人一人の負担は昔に比べると相当なものがあることでしょう。
岸和田だんじり祭りに比べると走り回ることがほとんどないため、だんじり祭りがふくらはぎ太ももなど下肢の肉離れなどのトラブルを生じる方が多いのに対して、太鼓台祭りでは背骨肩関節への直接の打撲によるケガが最も多いのではないでしょうか。

お祭りの本来の目的は「神様に感謝すること」だそうです。祭り(まつり)という言葉の語源も祀る(まつる)というところから来ているそうです。
神様を慰め、祈願することまたはその儀式を指し、神道仏教に由来しているとのことです。

ですがいつしか、「祭り=どんちゃん騒ぎ」となってしまっており、担ぎ手は酒に溺れ喧嘩による殴り合い、ギャラリーはあちこちにタバコのポイ捨て、飲みさしの酒やジュースの缶や瓶をそこら中に投棄する有様で、もはや神も仏もありゃしないというのが今のお祭りになってしまっているのではないでしょうか。
伝統的なお祭りであるからこそ、現代人が子々孫々へ伝統文化として引き継いでもらうためにも、ルールマナーを守り、神聖な祀り事として取り組んでもらいたいものですね。

これは我々の業界に当てはめてみても、整骨院整体院へ通う目的を見失ってしまっている方も多くいらっしゃいます。
整骨院接骨院は本来、急性の怪我である骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷といったものを、整形外科の代わりに処置するところであり、そういったものに対して健康保険が適用されます。ですので整形外科で診断されていないものに限られます。
怪我以外の慢性的な肩こり 腰痛 神経痛 関節痛などといった症状に対しては健康保険は適用されず、全額自費となります。
そのため、整骨院接骨院へ通う目的は、「健康保険を使ってケガの処置を受ける」または「自費診療で慢性疾患等の体の不調を解消する」こととなります。
そもそも整骨院・接骨院健康保険を使えるようにした経緯には、「ひと昔前の整形外科の不足を補うため」という名目がありました。
ですが、今は整形外科の不足など全くなく、当院の斜め向かいにも整形外科があるため、すでに整骨院・接骨院健康保険を扱うこと自体が困難となっているのが現状です。
その証拠に、当院以外の整骨院・接骨院へ通ったことがある方のここ最近の声を聞くと、以前通われていた整骨院でも「健康保険の提示は求められず、全額自費診療だった」という声を聞く頻度が以前に比べて増えています。

整骨院・接骨院側も目的を見失ってしまっていると言えますが、本来であれば来院される方の「体の不調を解消するお手伝いをすること」が目的であるにも関わらず、いつしか「健康保険を使ってあげて安くしてあげなくてはならない」と安くしなければ利用する人がいないということを前提とした施術を提供しているがために、短時間で多人数を診なければならず、結果として低周波ウォーターベッドメドマー超音波治療器などの機器によって時間稼ぎをしながら短時間のマッサージまがいの施術を毎日のように繰り返し提供しなければならず、結果「体の不調を解消すること」が目的のはずが、毎日のように慢性疾患に対して漫然とした施術を提供し続けることで通い続けてもらうことが目的となってしまっていたりします。今は全く異なりますが、以前の当院も様々な保険を駆使して漫然とした施術を提供している時代もありました。

整骨院・接骨院整体院を利用される方の目的も全く違う方向を向いてしまっている方も多々あります。
肩こりを解消したいにも関わらず、
肩凝っているからマッサージして欲しい
とか、
ぎっくり腰がクセになっているから鍼灸を腰にして欲しい
とか、
坐骨神経痛がひどいから背骨と骨盤をボキボキと鳴らして欲しい
とか、
最近足がよくつったりむくんだりするから足つぼマッサージして欲しい
などというように、本来の目的であるはずの肩こり腰痛など体の不調を解消したいというところから、気がつけば整体マッサージ鍼灸足つぼなど目的を見失ってしまって手段を求めて来院される方も多々あります。
もちろん、以前にどこかの整体院整骨院整形外科リハビリなどで受けた鍼灸治療によってぎっくり腰が劇的に改善されたという経験をされた方であれば、同じ施術手段によって次も劇的に症状回復をする場合もあります。
ですがほとんどの方の場合、
友達が言っていたから
家族が経験しているから
というように、ご自身の体験をもとに手段を選択しているのではなく、なんとなく
ボキボキ整体をしてもらったほうが楽になるんじゃないかな?
とか
電気針をしてもらうほうが刺激が強くて早く治るんじゃないかな?
という周囲の声や周囲の経験だけを頼りにしており、ご自身の経験をもとにしていないこともよくある話です。
本来の目的である「身体の不調を解消し、快適に日常生活を送ること」ということをしっかりと持つことが重要です。

逆に、
目的さえ解消できるなら手段などどうでもええから早よせえ
という横柄な態度で来院される方もいらっしゃいますが、例えご紹介であったとしてもこういう横柄な態度を取られる方に対しては下記のいずれかで対応しています。
①問診の段階で施術を断る
これは余程失礼な態度でなければしませんが、過去に何人かあります。
この場合は当然ながら施術料金は頂かずそのままお引き取り頂いております。

②次回予約を取らせない
初診時に、どの程度の期間どのくらいの回数で通院することが望ましいかすらも説明しないため、当然次回いつ予約をすれば良いかも分からない状況にこちらが意図的に操作するため、当然ながら次回の通院には繋がりませんし繋げません。

③整形外科や他の整骨院・鍼灸院・整体院を強く勧める
もはや当院ではお互いの信頼関係を1ミリたりとも構築できる可能性がなさそうな場合、他院へ通ってもらうほうがその方にとって身体の健康を取り戻せる可能性があるため、その場合は他へ通ってもらうことを強くお勧めしております。
骨折などの疑いがある場合や、内臓の病気や感染症などによって生じている体の不調であれば、当然これは横柄な態度でない方であっても当院の施術ではお役に立てない場合もあるため、他を勧めることはあります。その場合は気分を害されませんように。

目的をしっかりと持ちましょう。
何のために整骨院へ通うのか?
何のためにダイエットするのか?
何のためにサプリメントを摂るのか?
何のためにトレーニングジムへ通うのか?
目的をしっかりと持っていれば、あとは手段が自分自身に合えば自ずと身体の悩みは解消されるものです。