
・急な動作や不適切な負荷

急激な体のひねりや、重いものを持ち上げたりすることで、背中の筋肉や靭帯に予期せぬ大きな負荷がかかり、損傷することが主な原因です。後ろから声をかけられて上半身だけで振り向いたり、後ろにあるスイッチを押そうとしたりといった日常生活における何気ない動作で発生することもあります。
・筋肉の疲労や緊張
![デスクワークをする女性[11038001673]の写真・イラスト素材 ...](https://msp.c.yimg.jp/images/v2/FUTi93tXq405grZVGgDqG86i9O89QoDFTMta90CPe2NSMHv19OmefpNK3IBbRRfF-iCTy38twyq8MO_4dCL-iVVNkPyFU8-nQr1QiRpT295iyO0C3sYppTqDV3cC9cnkaE4-W9uPEB76D8ZD-3inzOxrYG5tFG5kVMAHJXNVkDgUUjQfrSz3EoTjCHnQc5VLy081uZa8lDuwdcy3vRMShv33AQ2AFWzOtROBxFBCJBT2qwgSeqb6XWaiOL5oR24EpfsVV-GepgEQsMgZ9ZVag-m7YEPsni-tC7dqNhd_w1U=/11038001673.jpg)
長時間のデスクワークやスマートフォン操作による不良姿勢は、背中の筋肉に大きな負担をかけ、筋肉を疲労させ緊張させます。特に肩甲骨周りの筋肉が硬直しやすくなり、この状態で急な動きをすると、筋肉が引きつって発症することがあります。
・運動不足と柔軟性の低下

運動不足が続くと背中の筋肉の血行が悪くなり、柔軟性が低下します。筋肉が硬くなった状態では、急に引き伸ばされた際に傷つきやすくなり、ぎっくり背中を引き起こしやすくなります。
・姿勢の悪さ

猫背やストレートネックなどの不良姿勢は、背骨のS字カーブを崩し、背中の筋肉に常に負担をかけ続けます。これにより筋肉が凝り固まり、ちょっとした動作でも損傷しやすくなります。
・ストレス

ストレスも間接的にぎっくり背中を引き起こす可能性があります。ストレスは筋肉の緊張を高めたり、痛覚を過敏にしたり、自律神経の乱れや姿勢の悪化につながり、結果的に背中への負担を増大させることがあります。
・身体の冷え

身体の冷えも血行不良に繋がり、筋肉の柔軟性を低下させることで、ぎっくり背中の原因になることがあります。
ぎっくり背中になると、以下のような症状が現れます。
・突然の激しい痛み
背中に鋭い痛みが走り、まるで背中がつったような感覚になることが特徴です。この痛みのため、体が動かせなくなることもあります。
・動作時の痛み
体を傾ける、前にかがむ(前屈する)、腕を伸ばすといった動作で痛みが強くなることがあります。これは、筋肉や筋膜が損傷しているため、それらが動くことで痛みが生じるからです。
・呼吸に伴う痛み
深呼吸をしたり、咳やくしゃみをしたりするだけでも背中に痛みを感じることがあります。これは、呼吸時に背中の筋肉が緊張するためです。特に息を吸うときに痛みが強くなる傾向があります。
・筋肉の突っ張りやこわばり
背中の筋肉が突っ張ったり、こわばったりする感覚があり、これが動きの制限につながります。
・寝違えに似た痛み
激痛の感じが寝違えに似ていることもあり、筋肉や筋膜の損傷が主な原因とされています。
③注意が必要な症状
ぎっくり背中は通常、背中の痛みに関連する症状が現れますが、稀に内臓疾患などが原因で似たような症状が出ることがあります。以下の症状がある場合は、単なるぎっくり背中ではない可能性もあるため、医療機関を受診しましょう。
・高熱がある
・吐き気や嘔吐、腹痛を伴う
・手足のしびれや麻痺がある
・胸の痛みや圧迫感がある
・排尿時の異常(血尿、頻尿など)がある
・原因不明の体重減少がある
これらの症状は、ぎっくり背中とは異なる病気のサインである可能性もあるため、自己判断せずに専門医の診察を受けることが重要です。
ぎっくり背中は、突然の激しい痛みが特徴で、筋肉や筋膜、靭帯の損傷が原因であることが多いです。発症直後には、痛みを悪化させず、早期回復を促すための適切な応急処置が非常に重要になります。
①まずは安静にすること

痛みが走ったら、まず無理な動きを避け、安静にすることが最も大切です。不安定な姿勢や無理な動作は、筋肉や靭帯にさらなる負担をかけ、痛みを悪化させる可能性があります。痛みが和らぐまで、楽な姿勢を取り、体を休ませましょう。
②炎症を抑える冷却

発症から72時間(3日)程度の急性期(炎症期)には、患部を冷やすことが効果的です。冷却によって炎症を抑え、痛みを軽減する効果が期待できます。氷嚢や冷却パックをタオルで包み、10~15分間患部に当て、1時間おきに繰り返すと良いでしょう。ただし、熱感や腫れがない場合は、冷却よりも温める方が良い場合もあります。
③専門家への相談も検討
自分でできる応急処置を行っても痛みが改善しない場合や、動けないほどの強い痛みがある場合、またしびれや麻痺、排尿障害などの症状を伴う場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。整骨院などの専門機関では、一人ひとりの症状に合わせた施術や、早期回復に向けたアドバイスを受けることができます。特に、国家資格を持つ専門家による施術は、即効性の高い痛みの緩和につながることもあります。整体院など場合によっては国家資格を保有していないにもかかわらず、あたかも国家資格を保有しているかのような怪しげな治療院も見受けられます。鍼灸師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師・理学療法士などの国家資格保有は最低条件となります。
ぎっくり背中は突然の激しい痛みで生活に支障をきたしますが、根本的な解決には、痛みの原因となっている体の機能異常を改善し、再発しにくい体づくりを目指す長期的なアプローチが不可欠です。
①体の歪みを整える

ぎっくり背中の背景には、日頃の姿勢の悪さや体の使い方の癖による骨盤や背骨の歪みが潜んでいることが多くあります。これらの歪みは、特定の筋肉に過剰な負担をかけ、ぎっくり背中を引き起こす要因となります。
・体全体のバランスの評価
まずは、専門家による体のバランスや姿勢の評価が重要です。どこに負担がかかっているのか、どの筋肉が硬くなっているのかなどを特定します。
・骨盤・背骨の矯正
整体やカイロプラクティックなどの施術を通じて、骨盤や背骨の歪みを調整し、体全体のバランスを整えます。これにより、特定の部位にかかる負担を軽減し、本来の体の機能を取り戻すことを目指します。ここで言う整体やカイロプラクティックというのは、柔道整復師や鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師や理学療法士などの国家資格を保有していることを最低条件としております。
②筋肉のバランスを改善し、強化する

体の歪みが整ったら、次に重要となるのが筋肉のバランスを改善し、体幹を強化することです。
・柔軟性の向上
硬くなった筋肉の柔軟性を高めるために、ストレッチングを継続して行います。特に背中や肩甲骨周りの筋肉、股関節周りの筋肉の柔軟性を高めることが、ぎっくり背中の予防につながります。
・体幹の安定性向上
体幹のインナーマッスルを鍛えることで、背骨を安定させ、正しい姿勢を維持しやすくなります。プランクやドローインといった体幹トレーニングが有効です。
・筋力トレーニング
背中だけでなく、腹筋や臀筋といった体の他の部位の筋肉もバランス良く鍛えることで、体全体の支持力を高め、背中への負担を分散させることができます。
③日常生活での意識改革

長期的なアプローチには、日常生活での意識改革も欠かせません。
・正しい姿勢の意識
長時間座る場合は、正しい姿勢を保つことを意識し、適度に休憩を挟み、体を動かすようにしましょう。デスクワークが多い方は、椅子の選び方やモニターの位置なども見直すと良いでしょう。
・適度な運動習慣
運動不足は筋肉の柔軟性低下や血行不良を招きます。ウォーキングやヨガ、ピラティスなど、無理なく続けられる運動習慣を取り入れましょう。
・ストレス管理
ストレスは筋肉の緊張を高める原因となります。リラックスできる時間を作る、趣味に没頭するなど、ご自身に合ったストレス解消法を見つけることも大切です。
・十分な睡眠と栄養
体の回復には十分な睡眠とバランスの取れた食事が不可欠です。体の内側からも健康をサポートしましょう。
これらの長期的アプローチを継続することで、ぎっくり背中の再発を防ぎ、快適な日常生活を送ることが可能になります。

①整骨院・鍼灸院などの専門家へ相談すべきケース
明確な受傷理由があり、筋肉や関節の調整、痛みの緩和を目的とする場合は、整骨院や鍼灸院が選択肢となります。
・痛みの原因が筋肉や骨格にあると考えられる場合
急な動作や不自然な姿勢で背中を痛めたなど、原因がはっきりしている場合。
・症状の改善を早めたい場合
ぎっくり背中は放置しても1〜2週間で痛みが引くことが多いですが、早期に専門家による施術を受けることで、回復を早め、日常生活への早期復帰が期待できます。
・再発予防を目指したい場合
ぎっくり背中は一度治っても再発する可能性が高いため、根本的な原因となる体の歪みや筋肉のバランスを整える施術、姿勢指導などを受けることが有効です。
整骨院や鍼灸院では、電気療法、温熱療法、マッサージ、鍼灸治療などを通じて、筋肉の緊張緩和、血行促進、痛みの軽減を図ります。また、スポーツトレーナーなどの専門家がいる施設では、運動療法やストレッチの指導も受けられます。


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