ここ最近は日本人と言ってもハーフやクウォーターの方のスポーツによる活躍が多くメディアでも取り上げられています。
テニスやバスケットボール、陸上、ラグビーなどなど。
我々が子供の頃には全くと言って良いほどお父さんお母さんやおじいちゃんおばあちゃんが外国人だという、いわゆる国際結婚なんて聞いたこともないくらいでしたが、今は国際結婚も日本でも珍しくなくなってきており、島国特有の閉鎖的な日本人の考え方も随分と変わってきているようですね。
ハーフやクウォーターの方は体格面で優位なことが多いため、とても羨ましい限りです。
また、そういった活躍されているのを見て、
『よし、自分もこれから運動頑張ってみよう』
と張り切ってスポーツを趣味に取り入れる方もいらっしゃいますが、健康のために取り入れた運動で逆に健康を害してしまっている方も散見されます。
以前からずっと継続して取り組んでいるものならともかく、ここ最近になってから急に取り入れるスポーツほど身体を壊しかねないため、大変危険です。
24時間営業のスポーツジムや女性専用のフィットネスジムなどで運動不足解消や健康増進のために運動される方は少しずつペースを上げ、徐々に体力をつけるようにしましょう。
かく言う自分もたまたまボクシング好きの患者さんのお誘いをきっかけに、岸和田市にあるボクシングジムへ汗を流しに通っていたときもありましたが、歯の治療が必要となり、結局マウスピースが使えなくなったため、ここ最近はかなり運動不足です。
以前取り組んでいたスポーツであったとしても、久しぶりに身体を動かすときは、少しずつ軽いストレッチ体操からはじめ、少しずつ取り戻す必要があります。
さて、今回は貝塚市からお越しの方についてお話しますね。
『最近テニスで踏ん張る時に左膝が痛むときがある』
とのこと。
当院にはじめて来院されたきっかけはテニス肘による痛み。
テニス肘の痛みは今は解消されておりますが、時々再発することと、突発的にぎっくり背中になることがあったり、膝が痛くなることが時々あるため、継続した身体のメンテナンスで通って頂いております。
テニスも長年取り組まれており、急にはじめたスポーツではありませんが、年々身体のあちこちにガタが来ており、今回も膝の違和感を感じられ来院されました。
身体の状態を検査確認してみると、
右膝をあぐらをかく状態にしてもらうと、ここまで倒すことができ、また膝の痛みなどは特にないご様子。
そして左膝をあぐらをかく状態にしてもらうと、
このように右膝に比べてベッドまでの距離が遠くなっている状態。
そしてこの状態でいると膝の違和感が出てくるとのこと。
これは膝関節の痛みをつくりだしているのが股関節の硬さにあることの裏付けとなります。
ですので左ひざの痛みを解消するためには左股関節の硬さを解消することと、左右のバランスを整えることが必要となります。
股関節は骨盤の一部です。
大腿骨と寬骨(かんこつ)で構成されているのが股関節。
股関節は臼状の形をしており、大腿骨頭が寬骨臼(かんこつきゅう)という受け皿の中で動いています。
そして大腿骨頭と寬骨臼の間には関節軟骨があり、大腿骨と寬骨が関節包で包まれています。
膝の痛みや違和感を引き起こしているのがどこに問題があったかと言うと、どうやらこの股関節についている関節包がテニスやそれ以外の日常生活動作で固くなってきて股関節の可動域を制限することによって膝関節についている半月板に捻れの負担がかかり、結果として膝に痛みや違和感を生じさせていたようでした。
ですので、骨盤矯正と同時にこの関節包の硬さも一緒に解消することが必要となります。
膝が痛いからと言って膝を触っても、股関節についている関節包の硬さが原因となって生じている膝の痛みの場合は、関節包の柔軟性を取り戻さなければ膝そのものをいくら触って調整してもなかなか痛みや違和感は解消されません。
また、この時にやりがちなのが、
『じゃあ股関節硬いならストレッチ体操して硬いところを無理にでもぎゅうぎゅうと伸ばせばいいんじゃないの?』
と思ってしまいがちですが、無理に硬い股関節を柔らかくしようとしてストレッチしても余計に硬さを増すばかりで、それでは余計に膝に負担がかかってしまいます。
ですので、股関節の硬さに左右差がある場合には、硬い方の股関節を柔らかくしようとするのではなく、柔らかいほうの股関節を使うほうが柔軟性を取り戻し、左右差を解消してくれるのに手っ取り早いです。
当院での施術の特徴は、『身体の反射』を利用した整体を主に取り入れているため、マッサージのような気持ちの良さはありませんが、多くの方ははじめて来院された時に
『え~不思議』
と驚かれます。
反射にも色々なものがあります。
目に虫が入った時や、ボクシングなどのようにパンチが飛んできた時に無意識で目を閉じるのも反射の一つです。
また、膝の下の膝蓋腱を叩いて脚気かどうか調べるのも反射の一つです。
ちなみにマッサージでも反射が起こります。
強い力でグイグイと押すと、反射で余計に筋肉はほぐれるどころか硬くなってしまいます。
例えて言うのが、ボクサーがボディを叩いてもらったり踏んでもらったりしている光景。
こうやってボディを叩いてもらうことで腹筋を硬くすることで強化するもの。
ということは、強い力でグイグイマッサージなどしてもらうと、余計に肩こりがひどくなったりするのも頷けるのではないでしょうか。
肩こりがあるから肩をマッサージ
膝が痛いから膝をマッサージ
それでは結果となって生じている部位だけしか見ていないため、気持ち良いという感覚は味わうことができてもその場しのぎにしかなりません。
『根本原因がどこにあるのか?』
常に原因となっているところを徒手検査によって特定するため、当院では必ず毎回施術の前後での徒手検査は欠かせません。
検査によって原因がどこから来ている痛みなのか?そこを見極め、より短時間で効果的な施術を心がけています。