坐骨神経痛の病院での手術は免れたものの股関節に・・・

ここ最近は、貝塚市だけでなく岸和田泉佐野など隣の市町村から来院される方はじめ、ご紹介で和歌山高槻市東大阪市大阪市内からなど、施術時間20分に対して1時間以上通院時間を費やして通って頂ける方もあり、大変有難いです。
当院はもはや皆さんの温かいご支援とご縁で成り立っていると言っても過言ではありません。

せっかく遠方からでもお越し頂くので、少しでも早く良くなって頂けるよう努めるのは治療家として当然の使命ではありますが、残念なことにあまりにもひどい状態となっているケースが多く見られるため、痛み不調解消されるまでに時間を要する方もあります。
ですが良くなる方は最初から
絶対身体を良くするぞ
という熱いコミットを持って来院されるケースが多いため、根気強く通院され、また指導アドバイスもしっかりと受け入れ、とてもコーチ通りに予防にも取り組んで頂けるため、大変有難いです。

そこで、今回は泉佐野市からお越しの方についてお話しますね。
以前のような坐骨神経痛がひどくて歩けないようなことはなくなったけど、ここ最近は反対側の股関節が硬くなっている
とのこと。

随分以前から慢性的な腰痛持ちで、あるとき腰痛から坐骨神経痛がひどくなってきて、泉佐野市整形外科精密検査を受けたところ、『椎間板ヘルニア』と診断され、病院では手術しか治らないと言われたものの、手術だけは避けたいということで、湿布痛み止めの飲みで対処していたものの、なかなか解消されず、同じ泉佐野市のご自宅近くの整骨院へ毎日のように通院されていたものの、電気治療マッサージだけではなかなか坐骨神経痛による下肢痛が解消されないため、当院で特殊な整体をしていることを口コミで聞き来院されました。

来院されて半年以上経過しますが、坐骨神経痛による下肢痛はほぼ解消されたものの、ラセーグテストは依然残っているため定期的な身体のケアのために来院されておりますが、ここ最近は座骨神経症状が現れていた右下肢の症状ではなく、反対側の左股関節の硬さが気になっている状態。

早速検査確認してみると、

右股関節はこの角度まで下がります。
そして坐骨神経痛がひどかった時はここまで股関節が開く状態ではなかったものの、ここ最近は座骨神経痛が解消されてきているため、このように足が開く状態となっています。
理想的な股関節の可動域とは言えませんが、ひとまず自覚症状は落ち着いている状態を保っております。

ですが、反対側の股関節を確認してみると、

左足が右になんとか引っ掛けられる程度までしか開くことができない状態。

股関節は『臼状関節』と言って、寬骨臼という受け皿にすっぽりとハマっている状態となっていますが、可動範囲からすればしっかりと4の字を作るくらいが水平まで倒れる状態が股関節としては理想的な状態です。

ですが、座骨神経症状が解消されてきてから逆に反対側の股関節に硬さが出てきているため、身体がなんとか股関節の硬さを作り出すことによってバランスを保とうとしているのでしょうか?
こういうケースが時々見られます。

自覚症状である坐骨神経痛は解消方向へ向かっているものの、他覚症状である股関節の硬さが残っているため、この状態でスポーツをしたり日常生活を送ったりしていると、やがて何かの拍子に股関節痛を引き起こすきっかけとなりかねません。

ですので、股関節痛がなかったとしても今後痛めてしまいかねないため、この股関節の硬さは解消しておいたほうが今後の予防に繋がります。
幸い、指導をコーチャブルに受け入れ、痛みがないとしても骨盤の硬さに左右差があることで今後トラブルになりかねないことを真摯に受け止め、定期的に通院されているだけあって素晴らしいですが、中には痛み不調が解消されてくると、また痛くなってきてからどうしようもなくなって通われる方もあります。

当院では、
痛いから整体を受ける
痛くないから整体を受けない
という自覚症状があるかないかだけで通院するかどうかの判断をするのではなく、痛み不調が出にくい身体づくり、痛み不調が出たとしても自分で自分の身体を治す力いわゆる自然治癒力を高めることを目的とした通院を促しております。

急な交通事故によるむちうちスポーツによる外傷を除けば、ほとんどの痛み不調などの自覚症状は、毎日の積み重ねによってジワジワと徐々に歪みが作られ、気がついたときに自覚症状として現れます。
ですので、日々の積み重ねによって生じる症状を解消するためには、それに等しい積み重ねをしてあげる必要があります。

たまに、
明日大会があるからどうにかして一回でこの足の痛み取って欲しい
というようなご要望で来院される方などもありますが、できることならそうして差し上げたいですが、残念なことにそれはどれだけ凄腕のゴッドハンドであっても不可能です。
たまたまラッキーなことに一回の施術を受けただけで痛み不調が取れることもありますが、施術者側が痛みや不調を完全にコントロールすることができるのであれば、もうとっくにそういった施術を提供しております。

皆さんの不調が解消されてきている姿を見るのはとても嬉しいため、
この動きした時に痛かったけど、今全然ないから嬉しい
と言われたり、
そういえば最近凄いよく寝れるんよ~
とおっしゃる喜びの声を聞くほど治療家として嬉しいものはありませんが、皆さんが痛みや不調でしかめっ面をしている姿を見ることほど辛いものはありません。

ですがその不調が出てくるまで相当無理をされたり我慢をされたりしていることが多く、そこまで悪化している症状を何かしら機械と同じようにグリっと一発すればすぐさま痛みが取れるというような摩訶不思議なことは起きません。
ですので、当院ではまずは治療のための通院、そして症状緩和または解消されてきたら今度は予防のための通院を促しております。