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痛風は「治せる」時代へ!最新治療から食生活改善まで徹底解説

痛風は、体内の尿酸が過剰になり高尿酸血症が続くことで、尿酸が関節に結晶として溜まり、炎症を起こして激しい痛みを伴う病気です。この痛みの発作を「痛風発作」と呼びます。
①痛風の原因
痛風の主な原因は、血液中の尿酸値が高くなる「高尿酸血症」です。
高尿酸血症: 血液中の尿酸値が7.0mg/dLを超える状態を指します。
尿酸の生成と排泄のバランス: 尿酸は体内でプリン体が分解されて生成され、通常はほぼ同量が体外へ排泄されますが、このバランスが崩れると尿酸が蓄積します。
プリン体の過剰摂取:
プリン体は細胞の新陳代謝やエネルギー代謝に関わる物質で、食品からも摂取されます。
レバーやエビなどの動物性食品、アルコール(特にビールや蒸留酒)に多く含まれています。
尿酸の排泄障害: 腎臓からの尿酸排出機能の低下も原因となります。
生活習慣:
暴飲暴食
肥満
激しい運動
薬剤の影響: 降圧利尿剤などの薬物が原因になることもあります。
遺伝的要因: 尿酸値が上がりやすい体質も関係します。
②痛風の症状
痛風の症状は、「痛風発作」が中心で、非常に激しい痛みを伴います。
痛風発作:
症状は突然現れ、特に足の親指の付け根が赤く腫れ、激しく痛むことが多いです。
「風が吹いても痛い」と表現されるほどの激痛で、夜間から早朝にかけて起こりやすい傾向があります。
足首、足の甲、アキレス腱の付け根、膝、手首など、他の関節にも起こることがあります。
痛みや腫れのピークは24時間以内に訪れ、2~3日歩けないほどの痛みが続きますが、その後徐々に和らぎます。
前兆:
発作の半日〜1日前には、患部にチクチクする痛み、むずむずする違和感、軽い捻挫のような痛みを感じることがあります。
頻繁に発作を経験している人は、前兆で発作を察することもあります。
合併症:
高尿酸血症が続くと、尿酸結石が腎臓にできたり、腎機能が悪化して腎不全につながることもあります。
痛風は、肥満や高血圧などの生活習慣病を合併することも少なくありません。
痛風の治療は、「痛風発作に対する治療」と「尿酸値を下げる治療」の2つが中心です。近年では新しい薬が登場し、また生活習慣の改善に関する具体的な知見も増えています。
痛みや炎症を抑える対症療法と、根本原因である尿酸値を管理する治療があります。
③薬による治療
痛風の薬には、尿酸値を下げる薬と痛風発作を抑える薬があります。
尿酸値を下げる薬
尿酸値を下げる薬は、体内の尿酸量を減らすことを目的とします。
尿酸生成抑制薬: 体内で尿酸が作られるのを抑える薬。
フェブキソスタット:アロプリノールに次ぐ新しい選択肢
トピロキソスタット:尿酸生成抑制薬
アロプリノール:約40年間使用されてきた薬
尿酸排泄促進薬: 腎臓からの尿酸の排出を促す薬。
ドチヌラド:腎臓での尿酸の再吸収を阻害し、尿酸値を下げる
痛風発作を抑える薬
痛風発作が起きた際に、痛みや炎症を和らげることを目的とします。
コルヒチン:
痛風発作の予防や症状緩和に用いられる
1日量は最大1.8mgまでが推奨
大量投与による死亡例が報告されており、適正な使用量と注意が必要
非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs):
痛風発作による痛みの緩和に用いられる

痛風の予防と管理には、高尿酸血症の改善が不可欠です。生活習慣の改善が治療の基本となり、特に食事療法と運動が重要視されています。尿酸値の管理目標は、原則として血清尿酸値を6.0mg/dL以下で維持することです。
①食事ガイドライン
痛風を予防し管理するためには、食生活の見直しが重要です。
a.プリン体の制限

プリン体を多く含む食品の過剰摂取は避けるべきです。
極めて多い食品(300mg以上/100g): 鶏レバー、マイワシ干物、イサキ白子、あんこう肝酒蒸しなど。
多い食品(200~300mg/100g): 豚レバー、牛レバー、カツオ、マイワシ、大正エビなど。
肉類や魚介類を大量に食べる食生活は、痛風発症リスクを高めます。
1日の摂取目安: プリン体摂取量は1日400mg未満が推奨されています。
b.アルコールの制限

アルコール自体が尿酸値を上昇させるため、摂取量を制限し、休肝日を設けることが大切です。
ビールはプリン体を多く含むため控えましょう。
日本酒1合、ビール500ml、ウイスキーダブル1杯程度に制限し、週に2日以上の休肝日を設けると良いでしょう。
プリン体カットビールであっても、飲み過ぎは尿酸値を上げる可能性があります。
c.水分摂取の促進

十分な水分摂取は、尿酸の排泄を促します。
1日2リットル以上を目安に水やお茶を飲みましょう。
砂糖を多く含む清涼飲料水は尿酸値を上げるため、摂取を控えましょう。
d.肥満の解消
肥満、特に内臓脂肪の蓄積は尿酸値と密接に関連しており、摂取カロリーを抑えることで尿酸値の低下が期待できます。
1日3食、腹八分目を心がけ、食べ過ぎないようにしましょう。
油を多く使った料理や菓子類は控えめにしましょう。
e.摂取を推奨する食品
尿酸値を下げる効果が期待できる食品を積極的に取り入れましょう。
野菜類: 尿をアルカリ性にして尿酸の排泄を促します。葉野菜、根菜、きのこ、海藻類などがおすすめです。トマト、玉ねぎ、キャベツ、アスパラガス、ほうれん草、大根などが挙げられます。
乳製品: 低脂肪のもの(牛乳、ヨーグルト、チーズ)は尿酸値を下げる効果が期待できます。
果物: 特にサクランボやブルーベリーなどの赤紫色の果物、バナナ、柑橘類は尿酸値を下げる効果が示唆されています。ビタミンCや食物繊維が豊富で、水分補給にも役立ちます。
大豆製品: 豆腐、納豆など。
コーヒー: 痛風の発症を抑制する可能性があります。
②運動ガイドライン

適切な運動は、尿酸値のコントロールと肥満の解消に役立ちます。
有酸素運動の推奨
ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳など、息切れしない程度の軽い有酸素運動がおすすめです。
少なくとも10分以上の運動を1日合計30~60分程度行いましょう。
エレベーターを使わずに階段を使うなど、日常生活でこまめに体を動かすことでも効果が期待できます。
無酸素運動への注意
筋力トレーニングや短距離走のような激しい無酸素運動は、尿酸値を一時的に上昇させる可能性があります。
筋肉の分解が激しくなり、プリン体の生成量が増えるためです。
激しい運動での脱水も尿酸値上昇の原因となるため、こまめな水分補給が重要です。
ストレス管理
ストレスは尿酸値を上昇させる危険因子とされています。
人と話したり、体を動かしたり、趣味に没頭するなど、自分に合った方法でストレスを解消しましょう。
③定期的な健康チェック
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高尿酸血症は自覚症状がないことが多いため、定期的な健康診断で尿酸値をチェックすることが重要です。
尿酸値が7.0mg/dL以上の場合、高尿酸血症と診断されます。9.0mg/dL以上、または8.0mg/dL以上で合併症がある場合は薬物療法を含む治療が検討されます。
痛風が疑われる症状がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。
痛風の治療は大きく進歩しており、将来に向けてさらなる発展が期待されています。特に、新しい薬の開発、遺伝子レベルでのアプローチ、そしてデジタル技術を活用した患者管理が研究開発の最前線として注目されています。
①新薬開発と改良

日本は痛風治療薬の研究開発において世界の最先端を走っており、この10年間で発売された4つの尿酸降下薬のうち3つが日本発です。
尿酸降下薬の進化:
フェブキソスタットやトピロキソスタットといった尿酸生成抑制薬は、既存のアロプリノールに代わる選択肢として登場しました。
ドチヌラドは、腎臓での尿酸の排出を促す尿酸排泄促進薬として2020年に承認され、翌年以降使用患者数が急増しています。中国では2025年7月に新発売される予定です。
合成生物学による新薬候補:
2022年8月には、シンクロジック社がギンコバイオワークス社との共同開発により、合成生物学を利用した痛風治療の新薬候補「SYNB2081」を発表しました。これは尿酸値を下げることを目的としています。
生物学的ウリカーゼ療法:
難治性の痛風患者に新たな治療選択肢を提供しています。
②遺伝子レベルでのアプローチ

若年層の発症増加や遺伝的要因の解明は、今後の治療戦略に大きな影響を与えると予想されます。
ゲノム医療の進展:
青少年発症の痛風は遺伝的素因が顕著であり、家族歴が陽性であることが多く報告されています。
遺伝子解析を通じて、痛風のリスクを早期に特定し、個々人に合わせた予防・治療法の開発が期待されます。
③デジタル技術と個別化医療

デジタル技術の発展は、痛風の診断、治療、管理のあり方を大きく変える可能性を秘めています。
医療DXの推進:
オンライン診療システムの普及により、通院が困難な患者でも継続的な治療を受けやすくなります。
患者の負担軽減や医療アクセスの改善につながります。
遠隔モニタリングとAI活用:
スマートフォンアプリやウェアラブルデバイスを用いた尿酸値のモニタリング、食事や運動記録の管理が可能になるかもしれません。
AIが患者のデータを分析し、最適な治療計画や生活習慣の改善アドバイスを提案する個別化医療も期待されます。
4.最後に
足の親指が痛くなるものは痛風だけではありません。外反母趾などによって痛みが出るものもあります。足に痛みを感じたら整形外科など病院で精密検査を受けて何が原因なのか診断してもらうことが大切です。病院での治療に加えて整体や鍼灸を利用することも症状緩和のお手伝いができる可能性があります。ただし、痛風による痛みに対して整体や鍼灸によって患部に強い刺激が入ることで症状が悪化する場合もあるため注意が必要です。また外反母趾などの痛みの場合も痛い部位だけでなく、身体全体のバランスを整えることで足のトラブルを解消することが大切となります。
整骨院・接骨院では痛風による足の痛みや外反母趾による足の痛みに対して健康保険を適用することはできません。急性外傷性のケガによる母趾の痛みのみ適用されるため注意しましょう。






