膝が痛いけど「健康保険使えないから高い」と言われ・・・

マイナンバーカード健康保険証の一体化によるトラブルが後を絶えません。
多くの方がそれを想定していたのではないでしょうか?
結局マイナンバーカードと一緒に健康保険証を持っていくという、なんとも無駄なことに付き合わされることとなっている日本国民ですが、今後まだまだマイナンバーカードと健康保険証のトラブルはしばらく続きそうな予感がしてなりません。

また、整骨院健康保険を取り扱っているところでは今後どのような対応をしていくのかが気になるところではありますが、当院では健康保険診療を一切受け付けていないため、マイナンバーカードも健康保険証もどちらもご提示していただく必要はございません。

労災保険及び自賠責保険は対応しておりますので、仕事中のケガや交通事故によるむちうちの被害に遭われた方は、職場で労災申請して頂くことで労災保険が使えますし、加害者側保険会社へ申請することで自賠責保険をご利用頂くことが可能です。

さて、先日岸和田市から以前来院されていた方がお久しぶりに当院までわざわざ顔を出して下さいました。
何か目的でもあってお越しになられたのかと思いきや、ただ通りかかっただけということでした。
ところで、以前の膝の痛みはその後大丈夫ですか?
とお伺いすると、
そやねん、最近またひざ痛いねん。でもスッキリさん健康保険使われへんから高いからなあ
とだけおっしゃられて帰られました。

この方は長年大工仕事をされている方で、随分以前に屋根から飛び降りた際に膝を捻って以来、慢性的な膝痛で悩まされ続けているとのことで、コロナ前の2019年に来院され、当院で継続して整体を受けておられた時はしばらく膝の痛みはほとんど気にならない程度に落ち着いていたそうですが、コロナで「ソーシャルディスタンス」やら「3蜜を避けろ」やら、「飛沫がどうのこうの」などと言われだしてから、コロナが怖いからとすっかり来院が途絶えておられ、最近ようやくコロナも5類となり仕事も増えつつあるようで、仕事量の増加とともに膝の痛みが出始めてきたとのことでした。

こちらの方にも以前初回来院時に、整骨院接骨院膝が痛い時に健康保険が使えるものと使えないものを口酸っぱく説明したものの、多くの方は整骨院整形外科との区別すらもあやふやな方が多く、整骨院業界が徹底して健康保険に対する世間の認識を周知し続けるしかありません。

では、どのような事例の場合が整骨院接骨院健康保険が適用され、どのような事例の場合が適用されないかをいくつか例を挙げてみたいと思います。
例1)
2日前、自宅の階段を降りようとした際、踏み外して転倒しそうになり踏ん張って膝関節がグリっと捻ってから急に痛くなった。

例2)
昨日、体育館でママさんバレーをしていた際、アタックしようとしてジャンプして、ジャンプしそこねて膝の裏側に急に痛みが走った。

例3)
1週間前に路上で犬の散歩をしていた際、犬に急にリードを引っ張られ、踏ん張って止めようとしたときに、膝の前側が急に痛くなった。

このように、「いつ?」「どこで?」「何をして?」「膝を痛めたのか?」が明確な急性外傷性のけがによる膝の痛みの場合は整骨院で健康保険を使った治療を受けることが可能です。

一方、次のような事例の場合は整骨院接骨院で健康保険を使った膝の治療を受けることはできません。全て自費診療のみとなります。
例1)
3年前に大工仕事をしていて足を踏み外した際、膝を捻って痛めてからずっと痛みが残っている。

例2)
1週間前にサッカーをしていてスライディングした際に膝を地面にぶつけ、整形外科で「膝関節捻挫」と診断を受け、痛み止めの飲み薬と貼り薬を処方されたものの、痛みが治らないため整骨院を受診した。

このように、過去に痛めた膝の後遺症に対する治療や、整形外科などの病院で診断を受けた膝の痛みに対する治療は基本的に健康保険を使った治療を整骨院で受けることはできません。

ここ最近当院に膝の痛みで受診されている方のケースでは、
以前から膝に違和感をずっと感じて仕事していたけど、最近だんだんと膝の曲げ伸ばしをすることが辛くなってきた
とか、
介護の仕事をしていて徐々に膝に負担がかかってきて、整形外科を受診したら加齢によるものだから仕方ないと言われた
というもの。

このようなケースも整骨院では健康保険を使った治療を受けることはできず、すべて自費診療となります。

ですが、残念なことに
昨日ゴルフをしていてスウィングしたときに膝が痛くなったってことにしておけば、自費診療でなく保険診療で安価に受けることができます
って言われたらどうだろうか?

健康保険って言ってもどうせ税金やから自分の財布から出ていかなければまあいいか
というような安易な考え方や
とにかく安ければ不正請求であろうと自分には関係ない
というような考え方の人間がいる限り、整骨院の不正請求を撲滅することなど到底不可能でしょう。

また、
健康保険を使えるようにして安くしないと誰も膝の治療に通ってもらえない
と考える整骨院
患者さんの負担を減らして通いやすくしてあげることが正義
となんでもかんでも安くすることが正義と勘違いしている整骨院がなくならない限り整骨院の不正請求を撲滅することも不可能でしょう。


ところで、上記のデータの黄色い部分がコロナワクチンで、青い部分がコロナ陽性者のししゃ数。
一番左の大きな山が1回目と2回目の接種回数で、3回目以降回数を重ねるごとに増え続けているのが目に見えてはっきりとわかるデータです。

果たして効果が得られているのかどうか国は検証しているのだろうか?
以前、ワクチン太郎は絶対的安全を謳って国民に打つことを薦め、打たない者を「反ワク」扱いをし、差別的な扱いとも捉えかねない発言を繰り返していたのも少し古い過去となってきましたが、今度はデジタル太郎となってマイナンバーの個人情報流出は絶対ないと断言しているから、例え個人情報が流出したとしてもワクチン同様説明責任すら果たさないのでしょう。

これと同じく、全国にある整骨院の中でどれだけの数の整骨院が真っ当な保険請求をしているかどうかもきちんとデータを出してもらいたいところです。
そうでもしないと「タダやからうつ」っていうのと同様になんでもかんでも「安いから保険を使う」という方が後を絶たないのではないでしょうか?

当院に来院される方の中で膝の痛みを訴える方の割合は3割程度となります。
その中で、整形外科など医師の診断を受けていないもので急性外傷性の膝の痛みで来院される方の割合は1割にも満たない状況です。
当院の斜め向かいにも整形外科があるため、急性外傷性のケガによって生じた膝の痛みの場合、まず先にそちらへ受診して頂くよう促していることもあり、厳密に整骨院健康保険を使った治療を受けることができるケースは皆無に等しい状況です。

中には、整形外科などの病院での診断も受けておらず、急性外傷性膝の痛みで来院されるケースもあります。
ですが当院では以下の理由で健康保険診療は受け付けておりません。
理由①
あまりにも痛みや腫れがひどい膝の痛みの場合、骨折など重傷なケースもあるため、先に整形外科を受診して頂くことをお勧めしているため。骨折や脱臼などの場合、整骨院では応急処置をしてすぐに病院へ受診することを指導しなければならないことが法律で定められています。

理由②
膝の痛みだけを処置しても、その痛みをかばっているがために反対側の膝に痛みが出てきたりといった二次災害を防ぐためには、痛い膝だけを処置してもなかなか根本的に改善されないため。そのため、膝が痛いからといっても体全体のバランスを整えていく整体をご提供しているため。

膝の痛みは膝の上下にある関節である足関節股関節の調整を一緒にしなければなかなか解消されないケースがほとんどです。
膝だけマッサージしたりストレッチしたりしても「木を見て森を見ず」であれば一向に膝の痛みは解消されないため、体全体のバランスを整えることが近道です。