子供でも肩こりはある!?

昔は肩こりという言葉がなかったそうですが、明治時代に夏目漱石が『肩が凝る』という表現を『』という小説の中で書いたことがきっかけで『肩こり』という言葉が生まれたそうです。
以前の千円札の人が夏目漱石。

それよりもずっと前に樋口一葉が『肩が張る』と表現した文献もあるとのことで、肩こりという自覚症状は随分以前からあったようですが、肩こりという言葉として認識されるようになったのはどうやら夏目漱石だそうですね。
そして、肩こりという言葉が生まれた途端に、肩こりの方が日本では急増したそうです。

ちなみに、当院に随分以前来院された方の中に、樋口一葉先生に国語の授業を習ったという方が来院されたことを記憶しております。
余談ですが・・・。

樋口一葉はこの人。

日本以外の国ではあまり肩こりを感じる人がいないため、肩こりに代わる名詞がないため、肩こりそのものがなんだかよくわからないという国民もあるそうですが、これも日本特有の文化や生活習慣によるものが大きく関係しているようですね。

ということで、今回は貝塚市からお越しの方についてお話しますね。
子供でも肩こりってあるん!?
とのこと。

肩こり首コリも一まとめにされることが多いですが、主に僧帽筋の緊張によって生じるもので、男性では症状の2位、女性では1位だそうです。
ですが、最近では肩こりというよりも『肩が痛い』とおっしゃって肩こりを通り越えている方が非常に多いように見受けられます。
そしてこれは大人に対するものであるため、子供の肩こりがどれくらい全人口に対しているかは不明ではありますが、子供の肩こりも確かに存在します。

一体肩こりになったらどのような自覚症状が現れるかと言うと、肩から首周辺の詰まったような感覚や、こわばった感じ、違和感、こり感、重苦しさなどという表現をしますが、ひどくなると頭痛吐き気、中にはめまいまで起こす方も中にはいらっしゃいます。

原因としては最近多いのが、長時間の座りっぱなしの同一姿勢によるもの。
長時間、首や背中が緊張し続けるような姿勢をとっていたり、または猫背猫腰といった前かがみの不良姿勢に加えて、クーラーなどの冷えによって引き起こされることが多く、僧帽筋だけでなく、その周辺についている肩甲挙筋上後鋸筋板状筋大小菱形筋脊柱起立筋などの筋肉の持続的な緊張によって筋肉が硬直し、循環障害を生じるものです。
また、最近では『筋膜』と言われる筋肉の表面にある膜にできるしわによって肩こりが生じると言われるようになってきています。

昔は肩こりは大人の病気と言われたほどで、子供が肩こりを起こすこと自体ありえないと言われていました。
ですが、現代は昔と違って全然生活習慣が異なってきているため、小学生などの子供であっても肩こりを訴える方が増えています。

なぜ子供の肩こりが増えてるの?
とご質問されましたが、現代の子供は総じて運動不足です。
さらに、学校の授業だけにとどまらず、学校から帰ってきたら塾でさらに長時間座りっぱなしで勉強が続いたり、習い事も座りっぱなしであれば、当然子供でも肩こりを生じます。
ですので、昔は肩こり成人病と言われており、成人特有の疾患と扱われていたのですが、今では成人病とは言わず、『生活習慣病』と言われるようになっています。
もはや大人のかかる疾患ではなくなっているものがたくさんあり、生活習慣がきっかけとなって生じる病気がたくさん増えてきているのです。

早速検査してみると、

頭が右に傾いており、左坐骨に体重がかかっており、またかなりなで肩となっており、僧帽筋がカチカチに緊張しっぱなしになっている状態でした。
まだ小学生のため、毎日のように肩こりを感じるようではないとのことですが、1週間のうち3日ほど、しかも朝のうちは大丈夫でも夕方になってくるとだんだんと辛くなってくることが多いそうです。

そこで早速SPB療法開始。
当院の施術はとてもソフトな矯正のため、小学生でもご高齢の方でも全然安心してご利用頂けます。
家族ぐるみでの個人的なお付き合いもあるため、普段は『単なるおっちゃん扱い』ですが、今回ばかりは『整骨院の先生』という立場で接したため、お互いかなり緊張しながらの施術でしたが、施術後お会計の頃にはようやく緊張もほぐれ、笑顔が少し出てきている状態でした。

ここでよくこの言葉も言われるのですが、
学生料金とかってないの?
という言葉。

何度か検討してみたこともある議題です。
学生さんの本分は学業。
そのため収入を得ていない学生さんからは学生料金を設定しようか何度も悩んだところではありますが、学生さんでも大人でも提供させて頂く時間(初回はおおよそ40分~60分、2回目以降は約20分)であり、大人よりも学生さんのほうが施術時間が短いわけでもなく、大人と同じく肩こりであれば同じ慢性疾患です。もちろん学生さんのほうが肩こりが解消されるまでの施術回数・期間などは大人に比べて短くて済みますが。
学生さんの肩こり健康保険が使えて、大人の肩こり健康保険は使えないというものでもありませんし、大人であれ子供であれ、肩こりでは整骨院健康保険を使うことはできません。

ですので現段階では大人料金や学生料金などの区分けをしておりません
ですが、大人であれ子供であれ、家族ぐるみでのおっさん扱いであれ、本気で肩こりを改善できるお手伝いをさせて頂く以上は同額でさせて頂いております。
またそのうち検討対象となるほど学生さんがたくさん来院される整骨院になるようであれば、学生料金も検討してみたいとは思いますが、自費診療一本のため、どうしても学生さんであっても慢性的な肩こり 腰痛 で来院されることが多く、しかもご家族のご紹介で来院されることが多いため、学生さんの比率は当院では少なめです。

肩こり腰痛など慢性的な症状を訴える学生さんがこれ以上増えないようにするには、やはり生活習慣を見直すことが先決です。
学生さんは骨格筋肉も大人に比べてまだまだ柔軟性を取り戻すのは早く取り戻せるため、早期に生活習慣を見直すことをはじめてみましょう。