気がつけばお正月も十日戎も終わり、あっという間に今月も半ばにさしかかっているというのですからぼんやりしているとまたお正月の話にでもなりそうですね。
この年末年始はインフルやらコロちゃんやらなんだかよく分からん風邪症状やらで寝正月だったという方が当院でもかなり見られましたが、幸いにも寝すぎたがためにぎっくり腰になったりぎっくり背中になったりという方は大して出なかったようでした。
風邪などひいていなくてもゴロゴロと寝正月で横になり過ぎたあまり、何気なく起き上がろうとしたりして「ギックリ」という方を毎年のように施術していますが、今年は少なめでホッとしました。
さて、年末から年始にかけてまたお隣の国で大流行しだしているのが「ヒトメタニューモウイルス感染症」。
なんだか2019年と同じように、今月末からはじまる春節で日本にかなり持ち込まれる可能性があると言われていますが、過去の失敗?を教訓に二度と同じ過ち?を繰り返さないようにすることが大切です。
2020年初期にはWikipediaでも「コロナウイルス」が検索できましたが、今では「新型」の情報しか目につかず、もしかしたら「ヒトメタニューモウイルス」もそのうちWikipediaで見れなくなるなんてこともあるかも知れないため、ちょうど自分自身も聞いたことも習ったこともないウイルスのため、Wikipediaに書かれている内容をまとめてみました。
ヒトメタニューモウイルスは、2001年にオランダの研究グループにより発見されたウイルスだそうで、ニューモウイルス科メタニューモウイルス属に分類されるそうです。
このウイルスのアミノ酸配列は鳥に感染するトリニューモウイルスに最も類似しており、ヒトに症状を起こすウイルスの中で遺伝子が最も類似しているウイルスとしてRSウイルスが挙げられます。
たまたま2001年に発見されたウイルスですが、常在するウイルスだそうで、生後2歳までに50%、5歳までに75%、遅くても10歳までには誰しもが一度は感染すると言われています。
要するに感冒症状として挙げられる「発熱」「咳」「喉の痛み」「鼻水」「くしゃみ」などの症状が現れるのがこの感染症の特徴で、「単なる風邪」として処理されてきたものです。
コロナもそうだったのですが、「新型」がついただけでなぜかメディアが煽るだけ煽っておいて国民に恐怖を与え続け、その恐怖から逃れるために7回も撃ち続けたワクワクキャンペーン。
2024年のデータはまだ出ていないため確認できませんが、2023年のデータで見てみると、風邪など感冒症状にかかったときにみられる呼吸器系疾患でなくなられた方の人数は17万人以上となります。
内訳としては、
インフルエンザ・・・1,382人
肺炎・・・75,749人
急性気管支炎・・・228人
慢性閉塞性肺疾患・・・16,940人
喘息・・・1,089人
誤嚥性肺炎・・・60,186人
間質性肺炎・・・23,874人
その他・・・15,826人
では国民の多くの方が恐怖のどん底に陥らされたコロ助でなくなった方の人数を2020年から見てみると、
2020年・・・3,466人
2021年・・・16,771人
2022年・・・47,638人
2023年・・・38,080人
2024年・・・おそらく3万人台
この数字を冷静に見てみてもらいたいですが、コロちゃんでなくなるよりも普通の肺炎でなくなる方は2倍以上にもなります。
そしてよく考えてもらえたら良いでしょうが、確か肺炎球菌ワクチンが高齢者の間で接種が推奨されていますが、ワクチンがあるにもかかわらずなくなる人数はかなりあります。
2021年に医療従事者を筆頭にワクワクキャンペーンがはじまりましたが、その頃からオミクロンと言い出し、従来のアルファやデルタなどに比べると「毒が弱くなったから重症化する人は減った」と言われていたにもかかわらず、なくなる方の人数は横ばいで推移しています。
もし注射の効果がそれなりにあったのであれば、2022年や2023年は2021年よりも減り続けていなければいけないはずであるが・・・
妻の祖父が20年以上前に単なる風邪をこじらせて肺炎を患いなくなってしまいました。
持病らしい持病もなく、毎日元気に畑仕事をしていて体力は70代でもかなりあったほうだとは思います。
それでも風邪をこじらせて肺炎を患うと命に大きく関わってきます。
肺炎球菌ワクチンのへの定期接種がはじまったのが2014年。
では肺炎でなくなる方の推移を遡ってみてみると、
2023年・・・75,749人
2022年・・・74,013人
2021年・・・73,194人
2020年・・・78,445人
2019年・・・95,518人
2018年・・・94,654人
2017年・・・96,841人
2016年・・・119,300人
2015年・・・120,953人
2014年・・・119,650人
2013年・・・122,969人
2012年・・・123,925人
2011年・・・124,749人
2010年・・・118,888人
この数字を見る限りでは2014年から定期接種がはじまりだしてから依然多いとは言うものの10万人を超えることなく推移をしているため、効果がそれなりにあるのではないかというように見ることができます。
また、コロちゃん騒動がはじまりだした2020年から肺炎でなくなる人の数が7万人台と大幅に激減しているのは他にも要因がありそうですが、こうやって数字を追ってみると、肺炎もかなり脅威を感じずにはいられません。
今年の4月から単なる風邪も5類感染症へと位置付けられることとなっています。
ヒトメタニューモもしかり、インフルもしかり、コロナもしかり、RSもアデノも感冒症状を来すウイルスに感染し、発症した場合には病院で診てもらうと学校や仕事を休まなければならないという大変面倒なことにもなりますが、もう一つ懸念事項があります。
それは単なる風邪が5類感染症へと位置付けられることでワクチン開発が進むということです。
単なる風邪をひかないワクチンが開発されれば、それこそノーベル賞ものですが、正直かなり無理があるのではないかというのが個人的感想となります。
昔から「風邪を根治できる治療薬が開発されればノーベル賞もんや」
と言われたくらいですから、治療薬どころか予防薬が開発されたら呼吸器系統でなくなる方は大幅に減少することとなるでしょう。
まだまだ寒さ厳しいですし、空気も乾燥していると風邪にもかかりやすくなります。
こんな時こそ喉の乾燥を防いでくれるため「マスク」はお勧めです。