信用と信頼

先日スマホニュースを見ていたら、貝塚市にある乳製品を作っている工場が話題となっていて、
製品として販売されたヨーグルトの中に、牛の治療などに使用される抗菌性物質(スルファモノメトキシン)が、極めて微量含まれている可能性がある
とのことで、11月16日~18日の期限が記載されている商品で、+KNと右に記載されている商品が自主回収されたという内容が書かれていました。

そういえば毎朝ヨーグルト我が家も出てくるけど、当てはまってないよね?
と確認したところ、ガッツリと食べてしまっていました。


もうすでに体内に入ってしまっていましたし、今のところ体調に異変もないため、ごく微量ということもあり、水道水でさえ水銀などの有害重金属など微量であれば入っていても人体にすぐに悪影響を及ぼさない範囲であれば飲んでも問題ないとされているため、100%絶対に安全なものなどないためこれくらいのことは目をつぶっておこうとしましたが、
ヨーグルトに牛の治療薬がどうやったら誤って混入されるねん?
という疑念が拭いきれず、当面我が家ではこのヨーグルトを食べないという選択をしました。

このニュースを見た時に思い出したのが、スッシーペロぺーろ事件。
くるくる回転おスッシー屋さんの醬油をペロペロとした動画が拡散されましたが、その後スッシー屋さんの株価が大幅に下落したそうです。
今回のヨーグルト事件によって株価がどのように推移したかは見ていませんが。

人体に害を及ぼす危険性がある物質が混入されていたことでいち早く自主回収をされたところまでは素早い対応でしたが、
なぜ混入してしまったのか?
今後混入しないようにどのように管理するのか?
という事後対策の報道を目にしていないため、しっかりと安全性をメディアが報じない限り、食べることはないでしょう。

この時失ったのは「信用」というもの。
一度失った信用を取り戻すことはかなり至難の業となります。

ここで、「信用」という言葉に対して「信頼」という言葉があります。
どちらも同じ意味合いで使うことが往々にしてありますが、ニュアンスとしては異なります。

信用
→過去の実績や結果、記録などに基づき相手を信じることを言います。ですので、明確な判断基準が必要となります。銀行などで融資を受ける際にも「信用取引」という言葉があるように、過去の事業の実績などをもとに融資額が決まるのも信用があるからです。
新地で呑んでつけ払いができるのも信用があるからこそです。ですので自分のように一度も北新地で呑み歩いた経験がなければどの店にも信用などないため、つけで帰ることなど許されません。

信頼
→十分に信用を得ている状態であり、無条件で相手を信じていることも少なくない状態を言います。
つまり信用しきっている状態が信頼となります。

整骨院や治療院、整形外科整体鍼灸など、腰痛肩こりなどの体の不調を解消するための手段はいくつかあります。
その中で自分自身が通って体の不調を解消したいと考えたときに、まずは信用の部分を探すかと思います。
当院で言えば、この整骨院という看板を掲げてから19年目という実績が信用となるかと思います。

ですので、整骨院整体院などに通って肩の痛み膝の痛みなどを解消したいと思った時には、
①口コミや友達・知り合いからのご紹介

②ホームページなどインターネットによる情報を元に検索

③たまたま通りすがり

このいずれかに当てはまるかと思います。

当院に来院される方の多くは①の口コミやお友達ご家族からのご紹介となります。
そのため、施術内容や通院回数・料金などご紹介頂いている時点でほぼ熟知されているため、説明などは比較的しやすく、あやふやな点等なく通院して頂いております。

②のホームページなどインターネットを介してお電話頂く方の約半数は
ホームページ見たんですけど、料金いくらですか?
ホームページ見たんですけど、健康保険は使えますか?
というご質問を頂きます。
当院からすると、
本当にホームページご覧になられたんですか?
と反問権を行使したいところですが、ホームページ内に料金の記載もありますし、健康保険は取り扱わないことも記載しております。
ですが、「ホームページを見た」と言う方はただ単にページが目に画像として入っているだけで、ホームページ内のすべての情報を熟知されているわけではありません。

③の通りがかりで圧倒的に多いのが
健康保険使える?
と飛び込みで来院される方がほとんどです。

まずしっかりと認識して頂きたいのが、整骨院接骨院健康保険が適用されるのは
①急性外傷性のケガであること
慢性疾患やケガの後遺症には健康保険は適用できません。また、日常生活やスポーツをしていて生じるケガが基本となります。交通事故によるケガいわゆるムチウチは自賠責保険となります。仕事中のケガや通勤途中での交通事故によるケガに関しては労災保険が適用されます。

②整形外科の代わりとして受診すること
整形外科との併用通院での健康保険は適用外となります。

ですが、飛び込みで来院される方にこちらの2点を確認すると
ケガではない肩こり」であったり、「慢性的な腰痛からくる坐骨神経痛」だったりすることがほとんどです。
仮に急性外傷性のケガであったとしても当院は山口整形外科さんの斜め向かいにあるため、明らかに急性外傷性のケガと判断される症状の場合は整骨院を選択される方より整形外科を受診することを選択されるのが普通です。

このように、整骨院接骨院での健康保険の仕組みや整形外科との違い、整体院カイロプラクティックとの違いなどを受診される方に明瞭にご説明することも信用を得るためには必須であります。

そして信用を得てから実際に通院されていくうちに肩こり頭痛神経痛などの不調が緩和・解消されてくると、当院では今度は再発予防悪化防止のために定期的に通院することでひどい症状にまた陥らないように取り組んで頂いております。
ここまでくると痛み不調を解消するために通院するわけではないレベルとなっているため、信用は十分に得られておりお互いの信頼関係のもと成立していると言えるでしょう。

あなたはご自身が通っておられる整骨院接骨院整体院整形外科などと信頼関係が構築できているでしょうか?
もし構築できていないようであれば、何かしら不明な点や疑問に思うことなどがクリアになっていないかも知れません。
十分な信頼関係を構築することが腰痛肩こりなどの不調を解消するためには必須となります。