単なる風邪まで5類扱い?

昨日まで少し早めの夏休みを頂いておりましたが、随分久しぶりの海水浴で久しぶりに太陽に当たった感じでした。
いつもは通勤時はまだ太陽もさほど昇っておらず、帰りも暗がりのため、ほぼ光に当たらないモヤシのような生活を送っているため、ちょうど良い夏休みが得られました。
今日から通常通りとなります。お盆期間中も祝日を除き通常通りご予約受付しておりますので、お盆休みで時間が作れそうな方はこれを機に腰痛肩こりなど体の不調で悩まされ続けない体づくりを目指されてみてはいかがでしょうか?

さて先日、あるタレントさんが就寝時にエアコンをつけて寝だしてから喉の調子が悪いとガラガラ声で訴えていたそうですが、この季節に多いのがエアコンの当たり過ぎによる「夏風邪」。
冷房によるのどの乾燥予防~夏風邪を予防するには?~|オムロン ...
熱帯夜と言われるだけあって、ここ数週間の夜間の気温が30度近くまで上昇しており、我が家も今年は例年に比べエアコンをつけっぱなしで就寝することが多いですが、エアコンに当たり過ぎてしまうと風邪をひいてしまうリスクがありますが、逆にエアコンをつけずに寝ると熱中症になるリスクがあるため、どちらを優先するか、毎日夜の時間帯の気温と風が吹いているかどうかで窓を開けて扇風機を回して寝るか、窓を全部閉めてエアコンをつけて寝るか、その日によって使い分けるように工夫していますが、それにしてもここ数年間でも稀なくらいの熱帯夜が続いているため、体調管理には十分に気をつける必要があります。

コロちゃんが5類へ移行して1年以上が経過しましたが、ここ最近も2回目かかったという方や中には5回撃ったのに4回もかかったという方まであり、一体7回も8回も撃ったにも関わらず何度もかかっている方々を見ていると、
何度も撃ったことで逆に免疫力落ちたんじゃない?
と疑ってしまいたくもなります。

そして中には
検査してもらったけど陰性やってん
とインフルでもコロちゃんでもなくて安心されている方もいらっしゃいますが、今後は単なる風邪であってもどうやら簡単には済まされない事態が起きてきています。

というのは、どうやら旧型のコロちゃんつまり単なる風邪レベルのものを感染症法上の分類でインフルやコロちゃんと同等の5類感染症へ分類する方向で国は動いているようで、うかつに病院通いできなくなる世の中がすぐそこまで近づいてきているのです。

ここでせっかくですので、感染症の分類を簡単に区分けしてみたいと思います。
①1類感染症・・・危険性が極めて高い感染症で、原則入院となります。クリミア・コンゴ出血熱、ラッサ熱、マールブルグ病、痘瘡、ペスト、エボラ出血熱、南米出血熱というものが挙げられますが、メディアの影響力が強いことがよく分かるのが、当院に来院される方に聞くとほとんどの方がなぜか「エボラ出血熱」だけは見たこと聞いたことがあると言います。これはテレビやニュースで報道されたことがあるからです。それ以外の1類感染症で知っているとしたら「痘瘡」くらいなものでしょう。
えっ、痘瘡なんか知らんし
という声が出てきそうですが、「天然痘」と言い換えればご存じな方が多くなります。

②2類感染症・・・危険性が高い感染症で、状況に応じて入院となります。急性灰白隨炎、結核、SARS、MERS、ジフテリア、鳥インフルエンザが2類に相当します。1類とは異なり、かなり聞きなれたものが増えてきているでしょうが、急性灰白隨炎はポリオのことです。サーズやマーズもコロナウイルスとなりますが、これらは毒性が強かったため幸いにも日本では蔓延しませんでした。

③3類感染症・・・危険性は高くないものの集団発生を生じる可能性があり、特定職種での就業制限があるものとなります。腸チフス、パラチフス、コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症が挙げられます。コレラは新千円札の人が発見した菌のため、知っている人は多いでしょう。腸管出血性大腸菌感染症と聞くと聞きなれませんが、これもメディアの影響力は大きく「O-157」と言われるとすぐにピンと来ますよね。

④4類感染症・・・国が発生動向調査を行い、その情報を広く知らせることによって発生・拡大を防止すべき感染症で、感染症発生状況の収集、分析とその結果の公開と提供をするもので、たくさんあるため皆さんが聞いたことのあるものに絞ると、E型肝炎、A型肝炎、狂犬病、デング熱、日本脳炎、マラリア、レジオネラ症などが挙げられます。

⑤5類感染症・・・感染力や重症化率、重篤性などを総合的に考えた際に最も危険性が低い感染症として分類されているもので、こちらもたくさんあるためある程度聞いたことがあるものに絞ると、インフルエンザ、劇症型溶血性レンサ球菌感染症つまり最近流行りの人食いバクテリア、後天性免疫不全症候群いわゆるエイズ、梅毒、水痘つまり水疱瘡、麻疹つまりはしか、風疹、百日咳などが挙げられます。

世の中には聞いたこともないような恐ろしい感染症はまだまだ山のように存在しています。そして人類はそういった数々の感染症を乗り越えてきているからこそ生存できているのです。
ですのでどれだけ恐ろしい感染症であったとしてもそれを乗り越える度に医学が進化してきたのです。
そのおかげで撲滅できた感染症もある!?そうです。
一応痘瘡(天然痘)はワクワクキャンペーンによって撲滅できた感染症と言われています。
ただし、インフルやコロちゃんのように感染していても発症していないようなどっちつかずな人がおらず、感染していれば必ず発症しているために封じ込めが比較的容易であったとも言われているのが天然痘だそうです。
今では米の国と戦争なかなかやめようとしない国の研究所にのみ保管されているそうですが、とにかく封じ込めることができたのも医学の進歩です。

ですがちょっとした風邪!?レベルの症状を全部5類にしてしまうのはいかがなものかと思いますが、そうすることでどこかがまた誰かが儲けることができるのでしょう。
医療機関で従事する雇われ医師と看護師の方が疲弊するばかりで、結局儲けるのは経営陣だけなのでしょうが。

先日泉佐野市から来院されている医療従事者から
また最近流行ってきてて
と35度以上の暑さが続く中、マスクを着用して汗だくになりながら来院されておりましたが、
どうして日本で一番消毒して清潔にしているにも関わらず、日本で一番マスクを全員が着けているにも関わらず、日本で一番すべての対策をしている立派な医療機関でどうして今でもクラスター起きてるんでしょうね?
と質問すると苦笑いでした。
そろそろ今までやってきた過去を振り返ってみて、本当に正しい対策がされてきたのかを反省することが必要です。
アメリカの元CDC局長であるアンソニーファウチさんは今頃叩かれていますが、ソーシャルディスタンスに科学的根拠はなかったと言って悪人扱いされていますが、入り口と出口を分けたりして、わざわざ入り口で検温までしていたお店とかもありましたが、その対策にもどれほどの効果があり、どれほど防ぐことができたのか、しっかりとしたエビデンスが求められます。

われわれのような整骨院 鍼灸院 整体院など体になんらかの刺激や施術を加えることで腰痛肩こりが改善されたと喜ばれる方が例え100人いたとしても、我々の業種はれっきとしたエビデンスが少なすぎるため、医師から言わせると全くもってチンプンカンプンな世界だそうです。
風邪も5類にするのであればれっきとしたエビデンスをもとに定めるべきですね。