令和の米騒動

先週各地に猛威を振るった台風10号
幸いにも泉州地域には大した被害はありませんでしたが、あまりにもメディアが煽りに煽ったため、災害用の備えとしてあれこれと備蓄したものの、米だけは騒動前に購入したためなんとかなりそうです。

さて、先日の台風襲来前の休日に、貝塚市にお住いの山ガールNさんを交えて金剛山へ登山に行ってきました。


個人情報保護の観点から顔を伏せさせて頂いております。
金剛山へは毎年何度か登っているのですが、毎回同じルートしか知らずに一般的な登山口からしか登ったことがなかったのですが、今回初めて別ルートでの登山でした。
7時30分に貝塚市コンビニで集合し、自動車で約1時間ほど走らせ、ちょうど9時登山開始で山頂に到着したのが10時頃でした。
あいにく曇り空でしたが、気温が35度と異常なまでの暑さだったため、登山するには日差しが少なくちょうど良かったですし、頂上での気温は23度と登ってきて汗だくだったにも関わらず、しばらく休憩していると体が冷えてきたため、20分ほど頂上で休憩後すぐに下山しました。
帰りに定食屋さんで一緒に定食を食べている際にNさんが、
そういえば定食屋さんでお米これだけあるのに、一体いつになったらスーパーで米買えるようになるん?
とおっしゃられていました。

まさに「令和の米騒動」となっており、スーパーの棚からは軒並み米が消えて無くなっており、いつでも気軽に米を買える状況ではありません。
しかし、なぜか定食屋さんでは米がいくらでも出てくる状況ですし、「ごはんお替わりサービス」などという謳い文句で米を提供している飲食店のあちこちで米が出なくなっている状況でもなく、スーパーの棚にはなくてもなぜか総菜コーナーでおにぎりは売られているし、弁当の米が焼きそばなど他の食べ物に代用されている訳でもありません。

先日お盆で阪南市米農家へ里帰りをされた貝塚市にお住いの方に
実家には米はなかったですか?
とお伺いすると、全く不作でも何でもなく、例年どおり着実に豊作だとのことで、好きなだけ持って帰るように言われたようでした。

今から30年ほど前にも「平成の米騒動」を経験しており、当時はかなり美味しくなかったタイ米を仕方なくチャーハンなどにして味と米の硬さを誤魔化しながら食べたのを今でも覚えていますが、当時米不足に陥ったのは冷害による不作が原因で、それこそ米の収穫量は随分と減ったそうですが、それでも米農家だった妻の実家ではタイ米など食べたことなど全くないというのですから、こういう時には農家は自給自足の生活ができるため最強です。

農家にはあるし、飲食店にもあるし、コンビニのおにぎりも潤沢にあるし、なぜかスーパーの棚からだけ消えてしまっている米。
その理由はさておき、日本人は昔から米を食べる人種のため戦前までは米が主食でしたが、戦後からはパンパスタなど麺類も食べるようになり、米を食べなくなった若者も増えたということも聞いたことがあります。

そこでよく議論されることの一つに「グルテン」が挙げられます。
グルテンとは、小麦粉に水を加えてこねることでできる成分のことで、小麦粉には「グルテニン」と「グリアジン」という2つのタンパク質が含まれていて、これをこねることで絡み合って「グルテン」へと変化するのです。
普段食べているパスタパン ピザケーキなど小麦を使用している食品にはほぼグルテンが含まれています。
このグルテンのおかげでパンうどんなどのモチモチ食感やふわふわ食感が得られているのです。

ですが我々の健康にも悪影響を及ぼしていると言われている「グルテン」。
特にアレルギーアトピー花粉症喘息などの症状をはじめ、頭痛腹痛倦怠感肌荒れなどの原因とも言われています。

日本人が小麦を主食として食べるようになったのはせいぜい戦後からのため、グルテンに対する耐性ができていないため、体調不良の原因となっているようです。
だからと言ってこれだけ小麦食品が浸透しているため、今のような令和の米騒動が起きている時は米以外のもので補うことも致し方ないことではあります。

一方で、もそれなりに病気の元となっているものがあります。
それは「脚気」。
脚気とは、ビタミンB1が欠乏して生じる病気のことで、末梢神経障害心不全となり、全身倦怠感食欲不振手足のしびれむくみなどが症状として挙げられます。
ビタミンB1は体内で合成することができず、食事からでしか補えません。
昔は日本人は玄米食だったため、自然とビタミンB1が補われていたのですが、ビタミンB1を含まない白米が普及しだした江戸時代から脚気が出だし、明治時代から大正時代にかけては結核と並ぶ国民病と言われるほど多くの人が罹ったそうです。
脚気を発症すると一気に症状が悪化して3日もすれば命を失うほどとも言われ、「3日坊主」という語源が生まれたとも言われています。要するに3日で悪化して坊主を呼ばなければならない、つまり葬儀に至ることを意味するそうです。
今では3日坊主とは「すぐに飽きる」ことを意味していますが・・・。

現代の白米は品種改良によりビタミンB1を含んだ白米となっており、また現代の食生活ではビタミンB1不足に陥ることがなくなったため、脚気を発症する人はほとんどありませんが、米を全く食べない方や糖質の過剰摂取、インスタント食品の過剰摂取、胃切除後のビタミン吸収障害のある方、アルコールの大量摂取などによってビタミンB1不足に陥り、脚気となる方があります。
朝はパンとコービー、昼はラーメン、夜は酒とつまみ
このような食生活だとビタミンB1を補うことができず、結果として脚気となってしまっている現代人もあるそうです。

令和の米騒動に陥っている理由としては、南海トラフが来ると報じたメディアに煽られて買い占めが進んだためと言われていたり、台風が来るから米の収穫量が減るとメディアに煽られて買い占めが進んだためと言われていたり、昨年の収穫量が少なかったからとメディアが煽ったり、インバウンド需要により米が不足しているとメディアが煽ったり、政府が減反政策を強行しているからとメディアが煽ったり・・・。

そうこうしているうちに新米が出てきはじめていますが、米の価格が物価高騰の影響もあって、昨年よりも値段が軒並み上がっているようです。
それに対して米の国の米だけがスーパーの棚に並んでおりしかも価格が国産の半値ほどで買えるとなれば、日本人アメリカ米を食べインバウンド日本米を食べるような時代が訪れるかも知れません。

これほどまでに物価高増税を強行している日本は、今総裁選でお祭り騒ぎとなっておりますが、12人いるはずの候補者がなぜか11人だけ顔写真入りで公表しており、1人だけ名前のみ小さく公表しているメディアの偏向報道には先日の東京都知事選を思い出されます。
台風10号も甚大な被害が出た地域ももちろんあったでしょうが、あまりにもメディアが煽りまくったため、雨一つ降っていないにも関わらず台風の恐怖に怯えて当院の施術の予約キャンセルされた方々の健康意識までも奪われてしまいました。
気象情報だけはほぼ事実だろうと信じていましたが、北朝鮮からのミサイル発射同様、今後は気象情報も様々な角度から精査して把握することが必要です。