先週末は岸和田のだんじり祭りが開催され、沢山の方で賑わいました。
必ずと言って良いほど土日のどちらかで雨が降る確率が高いため今年も少々雨に降られましたが、大怪我などはなかったかどうか気がかりであります。
岸和田の専門学校へ通っていた時には、だんじり祭りの時は救護隊として怪我人の処置を学校行事の一環としてボランティアしておりましたが、だんじりは全力疾走で駆け抜けるため、膝関節や足関節の捻挫、大腿部や下腿部の筋挫傷といった怪我がひと際目立ちます。
だんじり祭りで痛めた関節や筋肉は、近所の整骨院で健康保険を使って診てもらえるでしょうから、痛めた時には早めの処置を心がけましょう。
当院ではだんじり祭りで痛めた捻挫や挫傷に対して健康保険は取り扱っておりませんので、健康保険を使った施術を希望される方は健康保険の使える整骨院をお勧めします。
当院に来院されるだんじりファイターはどちらかというと、長年の走り込みで積み重なって毎年のように膝が痛くなったり足が痛くなったりを繰り返して慢性的になってしまっているものに対して、痛みを繰り返さない体づくりを目指して頂いております。
一過性の急性外傷であれば健康保険が使える整骨院へ通われるほうが自己負担が少なくて済みます。
「脱臼したんやけど、スッキリさんでは治してくれへんの?」
というお問い合わせがありました。
あいにくご予約が埋まってしまっていたことと、当院では健康保険の取り扱いをしていないため、整形外科を受診されるよう促しお断わりしました。
脱臼を最も生じやすい部位ランキングは、
1位・・・肩関節
2位・・・肘関節
3位・・・顎関節
となります。
外傷性の股関節脱臼や膝関節脱臼は整復した経験もありませんし、整形外科など大きな病院で勤務した経験もないため、そもそも遭遇したこともない脱臼の整復はできないためお断わりしますが、お電話の声からしてややご高齢男性のようだったそうで、勝手な想像でおそらく奥様が転んで手をついた拍子に肩でも外れた可能性があります。
上記の上位3つの脱臼整復は、以前健康保険を取り扱っていた時代には整復処置及び整形外科への受診を促したことはありますが、今は健康保険を取り扱っていないため、ほぼお断わりしております。
「ほぼ」お断わりしていると書いたのは、どうしても「整骨院」と看板を掲げているため、通りがかりで小さなお子さんを連れてこられるママさんが
「手引っ張ったら肘が抜けた」
と、いわゆる肘内障で来院される方が一年に1回程度あるからです。
痛がって泣きじゃくる子どもを無下にお断わりするには心が痛むため、やむなく外でチャイルドシートに座らせたままその場で整復してそのまま帰ってもらうようにしています。
当院には保険請求する際に使われるレセプトコンピュータもありませんので、何もなかったことにして請求もせずして何ならママさんに抜けた肘の入れ方を覚えてもらって、もう次からは無理やり手を引っ張らないように気をつけてもらうことも当然アドバイスしますが、もしまた抜けてしまった場合、次からはママさん自身で治せるように覚えて帰ってもらうこともあったりします。
整骨院・接骨院では急性外傷性の「骨折」「脱臼」の応急処置および「打撲」「捻挫」「挫傷」に対する処置を、整形外科の代わりに利用する場合に対して健康保険を取り扱った施術を提供することができます。
ただし骨折と脱臼に関しては、応急処置後すぐに整形外科など病院へ受診するように指導しなければなりません。
「なぜ病院へ受診するよう指導しなければならないのか?」
それは、骨折や脱臼は捻挫や打撲よりも強い外力が加わっていることが多いため、例えば骨折であれば開放性骨折いわゆる複雑骨折の疑いがある場合や、整復処置が適切でない場合、偽関節となってしまう可能性もあるため、また脱臼であれば骨折も併発している可能性があるため、レントゲンなど精密検査も受ける必要があるため、整復後速やかに病院へ転医して頂く必要があります。
一方で、上記の肘内障いわゆる子どもの肘が抜けた場合は、厳密には大人の脱臼とはメカニズムが異なるため、整復後に元通り手が動いていれば整形外科へわざわざ連れて行く必要はありません。
整骨院・接骨院では、必ず健康保険を取り扱わなければならないという訳ではないため、自費であったとしても当然診ることはできるのですが、受診者側にもれっきとしたケガである脱臼には健康保険を使った治療を受ける権利があります。
昔は整形外科が不足している時代もあったため、その代用として整骨院で骨折や脱臼の応急処置のために利用される方も多かったですが、今は当院も斜め向かいに整形外科があるため、また来院される方のほとんどが慢性的な肩こりやぎっくり腰を繰り返している慢性腰痛の方ばかりのため、当院で脱臼の整復処置を施したところで、結局すぐに整形外科など病院を受診するよう促さなければならないため、そうであれば最初から整形外科を受診するよう促すほうが受診される方の負担を考えても速やかに解決できると考えています。
「じゃあ整骨院なんて紛らわしいから看板上げるなよ」
そう言われそうですが、当院では健康保険は取り扱っておりませんが、労災保険と自賠責保険は「被害者救済を最優先するため」保険を取り扱っていますし、また一応取得した国家資格でもあるため看板上は整骨院を名乗っておりますが、将来的には「整体院」もしくは「カイロプラクティック院」に名称変更することもあり得ることではあります。
ところで、整骨院・接骨院と看板を掲げているところで、一体どのくらいの数が急性外傷性の骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷といった怪我に対して健康保険を適用して処置しているのだろうか?
以前聞いたことのある話ではありますが、柔道整復師を養成する大阪府下の専門学校の研修先にわざわざ兵庫県のとある整骨院が指定されているということを聞きましたが、その整骨院は整形外科と提携して、骨折や脱臼の整復処置をすることで極力手術によって体にメスを入れて患者さんの心身の負担をかけないよう心掛けている整骨院があるそうです。
来院される方が怪我人ばかりで骨折と脱臼がほとんどだそうで、打撲や捻挫は少数だそうです。
まさに整骨院の鏡ですし、本来であれば怪我人だけが通うところが整骨院のはずですが、当院に来院される方で多いものを上位から挙げると
1位・・・慢性的な腰痛がひどくなり坐骨神経痛を併発
2位・・・頭痛薬を手放せないほどのひどい肩こり
3位・・・毎年数回繰り返しているぎっくり腰
4位・・・四十肩 五十肩と言われる肩関節周囲炎
5位・・・変形性膝関節症をはじめとした膝関節のトラブル
このあたりが最も多く来院されます。もちろんテニス肘やゴルフ肘などの肘のトラブルやド・ケルバンやばね指などの指先のトラブルなど数え上げればきりがありませんが、どれをとっても「いつ」「どこで」「何をしていて」「どのように痛めたのか」というのが明確に答えられない方のほうが圧倒的に多いです。
もしくは痛くなった発端は明確だったのが、そのうち治るだろうと高をくくって放置し続け、気がつけば何年も月日が経ってどうしようもなくなって当院に来院されるというケースが多いため、手のつけようがないほどになってしまっている方もあったりします。
結論、当院では慢性的な肩こりや腰痛など専門的に施術しているため、急性外傷性の骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷であったとしても交通事故と労働災害以外は保険は取り扱っておりません。
ご理解頂けますと幸いです。