痛くないけど安全?

11月に入ってようやく半袖ではいられないくらいの肌寒さとなってきましたね。
半年以上が半袖で過ごしてきたため、既に日本には四季が明確でなくなってきております。
急に涼しくなってきたため、来院されている方にもちらほらと風邪っぽい症状を訴える方も出てきております。
単なる風邪すらも5類に引き上げたため、ちょっと熱っぽいとか、喉がイガイガするというような症状で安易に病院へ行くことが躊躇われそうですが、インフルやコロちゃんはじめ、風邪をひかないようにするためには、人間が本来備えている自己免疫力を高めることが何よりも重要です。

さて、小児に対するインフルのワクワクキャンペーンが今年から鼻の粘膜に直接噴霧するタイプのものに切り替わりました。
従来の腕に注射針を刺すタイプのものであれば、子どもにとっては痛くて泣きじゃくる子もあったでしょうが、鼻にシュッと吹き付けるだけなので子どもからすれば痛い目に遭わずに済むため怖くないかも知れませんね。
日本初導入 “痛くない”インフルエンザワクチンに注目 鼻の中に ...
今までの腕に撃つ注射タイプと異なるのはそれだけではありません。
従来の注射では不活化ワクチンというものが使われていました。
この不活化ワクチンというものは、ウイルス感染力毒性を完全に取り除いて作られるため、副作用が少ない代わりに効果が得られにくいため複数回撃たないと免疫がつかないと言われています。

それに対して今年から使われているフルミストの場合は、生ワクチンと言ってウイルス毒性を弱めた状態のものを体内に直接入れるため、効果が得られやすい反面、副作用としてそのものに感染してしまうというリスクも高まります。
その他1割以上の確率で出る副作用として、鼻水や鼻づまり、咳やのどの痛みといった風邪症状が現れるそうです。
1割以下の確率で出る副作用としては、鼻咽頭炎・食欲減退・下痢・腹痛・発熱・活動性低下・疲労・無力症・筋肉痛・発疹・鼻血・胃腸炎・中耳炎などがあるそうです。
ごくまれに顔のむくみ・蕁麻疹・ミトコンドリア脳筋症の症状悪化?というものがあるとのこと。
このようなわざわざ罹ってもいないものに罹るリスクを負ってまでして副作用で悩まされるとなると、撃つメリットのほうが大きいか、撃たないメリットのほうが大きいか、それぞれ判断に悩むところではあります。

理論理屈から言わせると、腕に注射で入れるよりも鼻の粘膜から注入することで軽く罹らせることによって感染発症して重症化することを防ぐことができるため、従来の不活化タイプに比べると効果は期待できそうです。

ただし噴霧タイプの生ワクチンを受けられるのは、海外では2歳~49歳までが受けられるのに対して、日本では2歳~19歳までとなっているようです。
では20歳以降はというと、従来どおりの不活化タイプの腕から注射するものとなっておりますが、どうやら来年以降はもしかしたらメッセンジャータイプに切り替わる可能性も示唆されておりますし、さらにはインフルとコロ助を一本化したメッセンジャータイプが早々にできることも噂されています。

当院に来院されている65歳以上の方いわゆる高齢者の方に
コロちゃんの定期接種は日本でしかやっていないみたいですけど、今後も継続して撃ちますか?
と質問すると、
もういらんかな
という回答がほとんどでした。
その理由の半数は
高熱でタヒにそうになったから
というものでしたが、もう半数は、
インフルが1,000円やのに3,000円は高すぎる
という、値段が高いから撃たないという理由でした。
そもそも税金が投入されているため、3,000円でも10,000円以上お得になっているにも関わらず、また予防という観点から考えると、本来は全額自費となるのが当たり前であるにも関わらず、7度もタダを味わうとどうしても3,000円でも高く感じるものです。

そしてメディアで報道されている情報だけを鵜呑みにしている情報弱者には、
1本でインフルもコロ助も両方防げるんですよ
という言葉を信用して撃ったはいいが罹ったり、撃ったはいいが健康被害に遭ったりということが起きるのではないかということが今から容易に想像がつきます。

過去3年ほどの期間でメッセンジャータイプの注射をしてタヒ亡された方の救済制度認定数は800人を超えており、史上最大の薬害と言っても過言ではないほどですが、なぜか厚生省はほとんどの原因を
情報不足で評価不能
としているにも関わらず、800人以上の方の救済認定をしているというのだから、数年後には薬害エイズ問題薬害肝炎問題などと同様に
あの時はやむを得なかった
とか、
国の推進するものだったから仕方なかった
などという寝ぼけた言い訳によって誰も責任を取らないという結果となることが今から想像できます。

自分が子供の頃には、インフルのワクワクキャンペーンは強制だったため、小学校の体育館で上半身裸になって腕を差し出して撃たれていたことを記憶していますが、そもそもなぜ強制していたのを任意に切り替えたかと言うと、副作用高熱が出たり中には重篤な後遺症となる子どもが増えたため、責任を国が取りたくないからあくまで個人の意思で撃つ撃たないを判断させたのです。

撃って健康被害が出たら
撃つんじゃなかった
と後悔しますし、撃って罹ってしまえば
「撃っても意味ないじゃん」
となりますし、撃って軽く済めば
「軽く済んで良かった」
となりますし、撃たずに後遺症に苦しんだりタヒんでしまったら
撃っとけばよかった
と後悔しますし、撃った自分と撃たなかった自分を比較することができないのが非常に残念でなりませんが、そもそも江戸時代以前には免疫などと言うもの自体も存在していなかったにも関わらず、日本人が絶滅した過去はありません。

ところで上記の子どもの噴霧ワクに戻りますが、
鼻に生を直接噴霧するということは、噴霧したあとに病院内でその子どもがくしゃみでもしようものなら、ちょっとしたクラスター発生?
と考えてしまうのは自分だけでしょうか?

世界的には既に取り入れられている噴霧タイプですが、世界的には流行は拡大中とのことです。
ということは注射だろうが噴霧だろうが広がりを抑えることはできていない?
と考えてしまうのも自分だけかも知れませんね。

とにかく痛くなくなったことは良いことだと思います。
整体などでも腰痛五十肩など痛みを訴えて治療を求めて通うにも関わらず、痛い施術で余計に痛くされては元も子もありませんよね。
痛みを伴うことはやはりできるだけ避けることが望ましいでしょう。