自宅でベッドから転倒してから起き上がれない

貝塚駅前のスッキリ整骨院です。

いつもの時間より遅めのブログ更新です。
昨日は日曜日でお休み頂いていたため、朝から和泉市にあるららぽーとへ買い物に出かけました。
来週から9月になります。
今年は例年より少し早めの登山を計画しており、など痛めないようにするために万全を期するべく、動きやすい軽量のズボンと下りでの膝への負担を軽減するためにスティックを購入しました。


今までは
『登山にスティックを持っていかないといけないほど脚力は弱くない』
と言っていましたが、ここ最近になってようやくスティックを利用することのメリットのほうが大きいことに気づき、
『足を痛めないように予防のために利用する』
という意識に変わりました。
何事も事前に予防することが大切です。
とは言うものの、痛みや不調がなければつい自分自身の健康に対して過信してしまいがちです。
体力も年々衰えていくのが人間の常。
しっかりと体力づくりをしながら9月の登山に備えたいと思います。


さて、今回は貝塚市にお住まいの方からのご紹介で来院の河内長野市からお越しの方についてお話しますね。
『数年前に自宅で転倒して圧迫骨折してから身体のバランスがおかしくなって、重心が保てずフラフラしていたのが、スッキリさんで矯正してもらってからあれだけ調子良くなってたのに、この前寝室のベッドから起床時に起き上がろうとした時に滑り落ちてからまた自力で起き上がれない』
とのこと。

圧迫骨折とは、脊椎の主に前方が押しつぶされるように圧迫されて変形してしまう骨折のことを言います。
ここ最近では、骨粗鬆症性椎体骨折などとも呼ぼれています。
圧迫骨折の主な原因は『骨粗鬆症』です。

骨粗鬆症になるのは、圧倒的に女性の方が多いのが特徴です。
これは出産など、人生において大量にカルシウムを必要とするできごとがあると、骨がもろくなりやすくなることもありますし、また閉経などホルモンバランスによってカルシウムの吸収が低下し、骨粗鬆症となることもあります。
いわゆる低回転型骨粗鬆症というものです。
骨粗鬆症にも低回転型と高回転型がありますが、ここでは触れません。またどこかの機会で書きたいと思います。

脊椎の圧迫骨折を起こすと、寝返りの時や、起き上がろうとした時など、身体を動かそうとした時に痛みが出るのが特徴です。
筋骨格系のトラブルのため、安静にしていると逆に痛みは少ないため、
『年のせいやから背中や腰が痛いのは少々は仕方ない』
などと諦めて骨折しているにも関わらず見過ごされることも多いのが圧迫骨折
最近よく耳にする『知らぬ間に骨折
というのも、骨折しているけれども、少々くしゃみや咳をしたり、つまづいて転びそうになった程度の軽度の衝撃でさえも骨粗鬆症となっている方にとっては気づかないレベルで骨にまで影響を及ぼしていることも多々あります。

また重い荷物を持ち上げようとしたりして前かがみになった時に、ぎっくり腰のような腰や背中の痛みを患い、単なるぎっくり腰だろうからと放っておいて後からレントゲンなどで診てもらったら骨折していたなんてこともあります。
レントゲンで見るとこのように背骨の椎体の前面がへしゃげているのが特徴です。




以前から足元がふらつき、バランスを崩して転倒したことがきっかけで、腰椎の圧迫骨折を何度か繰り返されているとのことで、貝塚市にお住まいのご家族からの紹介で来院されました。
河内長野から?そりゃ通院だけでも1時間かかるから遠い~』
とおっしゃる方もあれば、
河内長野からやったら1時間もあれば十分来れるから近い近い』
とおっしゃる方もあります。
一体どちらが真実なんでしょうか?

泉佐野からでも貝塚まで来るのが遠いとおっしゃる方もあれば、大阪市内からでも全然1時間ほどで通えるから近いという方もいらっしゃいます。
遠いか近いかはもはや価値観の問題で、当院まで通院する価値があると思われたら通院に1時間以上かけても必要性に応じて来院されます。


来院当初はご家族の腕を持ちながらフラフラとしながらの歩行で、また自宅の階段を上り下りする際に手摺を握っていても転倒しそうなくらいに不安定で、それを見ているご家族のほうがビクビクして見ていられないほどの日々を送られていたとのことでした。
また、あまり外出することがなく、自宅の中だけで1日過ごされることが多いため、脚力が衰えていることと、圧迫骨折により背骨が不安定となっており、身体の重心バランスを保つことができていないことが身体のふらつきを起こしている大きな原因となっているようでした。

初回整体後はそれほど変化がなく、2回目来院された際にも
『少しだけ楽に歩いたりできたけど、まだまだふらついて足元がおぼつかない』
とのことでしたが、3回の整体を受けた直後から劇的に身体のバランスを取り戻され、ふらつきはほとんど解消され、家族の腕を掴みながら歩行しなくても自力で歩行できるまでに回復されていたにも関わらず、つい油断して先日ベッドから転倒されて再度自力歩行が困難な状態に。

身体のバランスを診てみると、



完全に左の坐骨に体重が乗って傾きを起こしている状態に陥っていました。
ですがこれがご自身でも精一杯まっすぐに座っている状態とのこと。
座位でも背中の痛み腰痛があり、座っているのもしんどいとのことでした。

今までも何度か転倒されて、腰椎圧迫骨折をしておりながら病院へも行かず我慢し続け、どうしようもなくなるほどの腰や背中の痛みとふらつきで整形外科へ無理やり連れて行かれ、圧迫骨折と診断されながらも自力でなんとかしてリハビリするほど、痛みにも我慢強いとのことですが、何せ腰椎の圧迫骨折を患われているわけですから、何事も我慢は禁物です。

特に筋骨格系のトラブルいわゆる腰痛肩こりなどは
『ほうっておいてもどうせそのうち治るやろう』
と放置して我慢してしまいがちな方が多いです。
ですが、我慢し続けて、あまりにも骨盤背骨歪みすぎてしまうと回復するまでにも相当時間を要します。

当院のSPB療法は腰椎の圧迫骨折を過去に患われた方であっても対応可能です。
ソフト矯正のため、ボキボキと背骨を鳴らして欲しいという方にとっては非常に物足りなさを感じるかも知れません。
ですが、背骨や骨盤を骨折したことがあるような方の場合、ボキボキと背骨を鳴らすことはとても危険です。

整体後、確認してみると、



骨盤矯正され、整体終了。
痛みに我慢強くても、身体に歪みが強く出ていると身体のバランスを崩し、転倒しやすくなります。
特に高齢女性の場合は、骨粗鬆症のため、圧迫骨折だけでなく、大腿骨骨折や手首の骨折いわゆるコーレス骨折など骨折のリスクが高いです。
少しでも身体の歪みを整えて転倒予防のために身体の歪みを整えておくことも必要です。

ちなみに、骨折の処置は整骨院では専門分野となりますが、骨折の応急処置または医師の指導のもと骨折の処置をすることには健康保険を取り扱うことができますが、骨折の後遺症には整骨院では健康保険を使った施術を受けることはできません。

整骨院で健康保険が使えるものは
➀日常生活またはスポーツ時の急性外傷性であること

②骨折 脱臼 打撲 捻挫 挫傷の処置

③医師の診断を受けていないもの

この3つの条件が整ってはじめて整骨院接骨院健康保険診療として取り扱うことができます。
厳密に言えば整骨院で健康保険を取り扱うことができる症状がほぼありません。

だから当院では健康保険診療を取り扱っておりません。
悪しからずご了承下さい。

ですが交通事故によるむちうち自賠責保険
仕事中のケガ⇒労災保険

こちらの保険では対応しております。交通事故の被害に遭われた方、仕事中の労働災害に遭われた方は一度ご相談下さい。
これは被害者救済を第一にしているため、当院でもこの二つの保険に関しては取り扱うようにしております。

とにかく、保険を使って大掛かりな手術をしなければならないような病気やケガになる前に、予防に努めましょう。
当院の方針は、
『まずは治療、そして予防』
です。