顔面強打で軽いむちうち

岸和田だんじり祭りは終わりましたが、まだまだこれから貝塚岸和田の山手では10月にだんじり祭りが待ち構えています。
そしてだんじり祭りにつきものである寄り合いがあるのもこの季節。
つい飲みすぎて
という言葉をよく耳にする季節ですが、
酒は百薬の長
とは言うものの、飲みすぎは身体に毒です。
お酒も美味しく適量にすることがダイエットにも良好です。


さてお酒の話ということで、今回は岸和田市からお越しの方についてお話しますね。
お酒飲んで酔っぱらって顔から地面に倒れてしまってからまた左首から肩が痛い
とのこと。

古くからのお付き合いがある仕事仲間と一緒に大阪市内の居酒屋さんでお酒を随分飲まれたあと、みんなで花火大会をしようと公園へ向かい、ベンチに腰をかけて花火を見ていたそうですが、途中から酔いが回ってきて、意識を失って気が付いたら顔面から地面に思い切り倒れ込んで眼窩部を強打してしまわれたとのこと。
お友達と一緒だったため、その場は担いでもらって無事家路にたどりついたそうですが、意識も飛び飛びでご自身で記憶もあやふやな状態でその日は過ごされたそうです。
さすがに腫れている目をパシャリと撮らせてもらうのは女性のため大変失礼に当たるので、

学生時代にボクシングの試合後、パンチを受けたことによって腫れている自分の目。
プロボクサーを目指している選手との対戦だったため、やはりプロを目指しているだけあってパンチ力は27試合した選手の中でもダントツで一番のパンチ力でした。
ボクシングはパンチを打たれ続けると脳にダメージを受けるため、それが嫌でできる限りパンチをもらってしまわないボクシングスタイルいわゆるアウトボクサーを徹底していたため、滅多と顔が腫れるようなことはありませんでしたが、ボクシングも打撃戦のため一歩間違えたら大変危険なスポーツです。
ですが、こんな腫れどころではなく、相当目の周りが大きく腫れていたため、当院で施術を受けられた後、眼科でも一応診てもらっておくとのこと。

当院に来院されたきっかけは左首から左腕にかけての痛みと痺れ
長時間猫背で座りっぱなしの姿勢をしていた直後に症状が現れたとのことで、猫背骨盤の歪みを相当気になさっておられ、同じ岸和田にお住まいのお友達からのご紹介で来院されました。

当院に来院されるまでに、たまたま以前から通っておられる近くの鍼灸院鍼治療マッサージ治療を受けておられたため、当院に来院された時には左首から左腕にかけての痛み痺れは解消されていたものの、
骨盤の歪みと猫背が気になる
とのことで、定期的に姿勢をよくするために骨盤矯正に来院されていましたが、先日顔面を強打したことによって左首~左腕の痛みが再発してきているとのこと。
顔面強打で軽いむちうち状態になっているようでした。

検査確認してみると、


左腕が右よりも上がりが悪く、このようにバンザイすると左肩から首にかけて違和感があるとのこと。
さらに頚椎の動きを確認してみると、左回旋時に左首に痛みが出ているとのこと。
どうやら飲んだあと右側に倒れ込んで右顔面強打していたため、お友達が左肩を下にして横向きで寝かせつけてくれたことがきっかけとなって、左肩関節に内捻りの負担がかかったことも加わり、左頚椎周辺の筋肉が緊張し、痛みが出ているようでした。

そこで早速骨盤矯正開始。
腹臥位で目が枕に当たらないように気をつけてもらいながら施術し、頚椎の左回旋時の痛みを首を動かしてもらいながら矯正し、施術完了。
むちうち症状が現れているため、要治療期です。
突発的に症状が現れたため、しばらくは1週間に1回程度の通院ペースで首の痛みが取れたら大丈夫でしょう。

首のむちうち症状も解消されておかれることが大切ですが、頭部や顔面を強打した時に気をつけなければならないことは、眼窩部の骨折の可能性脳のダメージの可能性です。
ボクサーでも試合で眼窩部骨折は珍しくありません。
また、以前当院に来院されていた貝塚市にお住まいの方にも乾燥機の扉の角に頭部を強打し、その後1ヶ月ほど経過してから
歩き始めの一歩目がなかなかでない
ということで、脳外科精密検査を受けた結果
慢性硬膜下血腫
ということで、頭部の手術に至った方もいらっしゃいました。
この慢性硬膜下血腫は、『慢性』というだけあって受傷後すぐには症状が現れず、おおよそ1ヶ月ほど経過してから症状発症するため、頭部をどこかでぶつけたりした記憶すら忘れてしまわれていることが多く、
何もした覚えがないのになんで?
となりがちです。

ちなみに当院に来院される方もほぼ全員が慢性的な肩こり頭痛 腰痛などいわゆる慢性疾患の方が圧倒的に多くいらっしゃいます。
ですので
何が原因で痛くなってきたか分からない
とおっしゃるか、
もう何年も昔から癖になっている
という方のほうが多いです。

今回の岸和田市から来院された方のような顔面部の打撲は『急性』。
そして1ヶ月ほど経過してから現れる症状は『慢性』。
それに加えて以前は整骨院の業界にだけ存在していた『亜急性』。

亜急性』とは『徐々に』『だんだんと』『繰り返しの動作で』というのが定義としてあったのですが、医学的にはないということで、亜急性症状は整骨院では健康保険対象外と決まりました。
つまり急性外傷性の骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷は健康保険を取り扱う症状として診ることができますが、慢性疾患は整骨院では健康保険の対象として取り扱うことができません。全て自費診療の対象となります。
また、急性であっても長年の身体の癖で徐々に生じたぎっくり腰や朝起きた時に寝違えたというのも外傷性つまり怪我ではないため、当院では健康保険を取り扱った施術は一切ご提供致しません。

ですが被害者救済を第一優先するため、労災保険自賠責保険は取り扱っております。
仕事中の怪我の被害に遭われた方や交通事故のムチ打ちの被害に遭われた方はぜひご相談下さい。