最近はお子さんのお母さん同士が集まってお茶をしたりお食事をしたりという、いわゆるママ友なるものができていますね。
ママ友同士で集まって食事会やお集まり会などはとっても楽しそうですね。
ですが、子供同士が繋がっているママ友なだけにお付き合いが悪くなると子供にまで影響を与えてしまうため、怖くてなかなか本音で言えないってこともありますよね。
例えば、
『エアコンききすぎて部屋の中寒くない?』
とか
『座りっぱなしで腰が辛いからちょっと立ち上がりたい』
などのような些細なことですらなかなか言えないってこともありますよね。
そこで、今回は貝塚市からお越しの方についてお話しますね。
『ママ友会で何時間も座りっぱなしが続いたから、腰から股関節が痛くなってきてまっすぐ腰を伸ばすことができない』
とのことで来院。
よくよくお話を伺っていると、ママ友同士で集まってランチをしていた時に、部屋のエアコンがききすぎて寒くて体が冷えきってかなり辛かったそうですが、ママ友の中で一番太っている自分がそのことを言い出すと
『それだけ脂肪ついてるんやから寒くないんちゃうの?むしろ暑いんちゃう?』
と逆にツッこまれてしまいそうなのが恥ずかしくて言えなかったとのこと。
さらに、腰に負担をかけたくないがために、座布団をたくさん借りて座っていたものの、座っている時間が長すぎて腰や股関節がだんだんと痛くなってきて辛いことも言いたかったけれど、
『あんたが一番肉巻いてるねんから弾力あって負担少ないはずや』
と言われるのが怖くてなかなか正直なことが言えず、結局寒さと痛さを我慢し続けたそうです。
ご自身では笑っておられましたが、既にこんなにひどくなっていると何とも返答に困る笑えない自虐ネタとなります。
早速検査確認して診てみると、
直立して精一杯背中を伸ばそうとしても、前傾姿勢となってしまい、これ以上腰を伸ばせないとのこと。
いわゆる『へっぴり腰』になっており、大腰筋がかなり縮まってしまっている状態。
当院に来院される前日に、以前から通われている岸和田の鍼灸院で鍼治療をしてもらっていたからまだここまで伸びている状態だそうですが、鍼治療をしてもらうまではもっと曲がって全然腰が伸びていなかったそうです。
大腰筋は腰椎と股関節を結ぶ筋肉で、体幹を支える上でとても重要な働きをしています。
そのため、この筋肉が正しく働いてくれなければ
こんなふうに体幹を支えることができなくなって腰が曲がった状態となってしまいます。
このような本もあるくらいです。
大腰筋は腰椎椎体前面及び側面から股関節の小転子まで付いている筋肉で、左右の筋肉が同時に緊張を起こすことで体幹をまっすぐに保つことができますが、片方ずつ働くと足を上に挙げる時に働きます。
例えばサッカーのリフティングをするような動作です。
このように膝を高く挙げる時にも働くのが大腰筋。
普段は直立を支えるために全身のエネルギーを一所懸命使って体幹を支えてくれているため、この筋肉は消費能力も相当高いので、
『ダイエットの筋肉』
とまで言われているほどです。
このような本もあります。
この大腰筋を鍛えるだけでもお腹のポッコリを解消する上ではかなり重要となります。
そのため、この大腰筋を鍛えることが『ダイエット』にもつながるのです。
お腹まわりのポッコリがこの筋肉を鍛えるだけでくびれまで復活するというほどですから、鍛えないでいるのはとてももったいないです。
大腰筋及び大腿四頭筋は全身についている筋肉の中でも筋単位つまり筋肉の消費エネルギーが高い筋肉のため、身体を支えたり身体を動かす際のパワーを発揮する上ではとても重要な役割を果たしているのです。
ということは、こういった筋肉をしっかりと鍛えてあげれば、脂肪の燃焼効率がアップしてダイエットにもかなり効果が期待できそうです。
『じゃあ大腰筋とか大腿四頭筋ってどうやったら鍛えられるの?』
という疑問が浮かび上がるかも知れません。
まず大腰筋を鍛えるための最も簡単で継続して取り組めそうな体操と言えば、
リフティングと同様の動かし方をすれば良いだけです。
その場で膝を高くあげて足踏みするのも効果的です。
まずは片足ずつ50回程度を目安にその場で膝を高く挙げて足踏みしてみましょう。
慣れてきたらどんどん回数を増やしていくのも一つです。
ただし、気をつけなければならないことは、足をあげるときに腰が曲がらないように気をつけて下さい。
そして、次に大腿四頭筋を鍛えるエクササイズで効果的なのは、
そう、エアベンチつまり空気椅子です。
あたかもイスに座っているかのような姿勢ですが、実際はイスに座らずに背中を壁に着けている状態を作ります。
膝の角度を90度にし、股関節も90度にし、背筋を壁にしっかりとまっすぐ着けてまずは30秒継続してみましょう。
脚力が弱い方は転倒防止のため、お尻の下に椅子を置いておくのも一つです。
30秒が楽にできるようになってきたら60秒目指して頑張ってみましょう。
この大腰筋と大腿四頭筋をしっかりと筋トレするだけでもかなりのダイエット効果が見込めます。
ただし、腰痛や股関節痛がひどい状態でするのは大変危険行為となります。
ですので、体操や筋トレを取り組まれるのは、しっかりと腰が伸びる状態になってからです。
施術10分程度で伸びなかった腰が伸びるように解消されて終了。
施術後でこのように伸ばせる状態にしておいてから、炎症反応が解消され痛みを生じない状態になってはじめて取り組む予防体操でしたら効果抜群です。
ですので、まずは痛みや不調を解消してから予防のためにエクササイズをするのであれば十分効果を発揮しますが、不調があればまずはその不調を解消することが先決です。