昨日のニュージーランド戦。
三兄弟で3トライという、まさに亀田三兄弟並に素晴らしい試合でした。
などと、季節の変わり目である秋には何かしら取り組まれるのに良い機会ですよね。
涼しくなってきたから健康のために、ダイエットのためにウォーキングをしようとういのも良し。
読書などしっかり勉強して教養を身につけるも良し。
そこで、今回は泉佐野市からお越しの方についてお話しますね。
『会社の健康診断の結果が不安で、健康のためにウォーキングしようとしたけど、数日で昔から痛めている外脛骨の後遺症が出てきて痛いから歩くのやめた』
とのこと。
健康やダイエット・美容のために適度な運動は欠かせません。
ですが、良かれと思ってはじめてみたダイエットや運動などがかえって逆効果となってしまっている方をよくお見かけします。
足の外脛骨による痛みは歩くことをストップしたら解消されたとのことですが、産後から放置された骨盤の歪みによって、肩こりや腰痛がちょくちょくと繰り返し続けていたため、同じ泉佐野市のお友達からのご紹介によって来院されました。
今は身体の状態も安定しており、良好な状態を維持しやすいよう定期的なメンテナンスのために取り組んで頂いていますが、身体の不調も日々の歪みの積み重ねによって生じるため、定期的なメンテナンスに継続的に取り組まれることは素晴らしいです。
診てみると、

どちらかというと、右肩が下がる傾向にあります。
ダイレクトに右肩に痛みや肩こりなどの症状があって体にも歪みが同じように生じていれば、自覚症状と他覚症状が一致するため、そういう場合はみなさんも納得されるのですが、歪みを来たしている部位と症状があらわれている部位が異なるとなかなか納得できない状態になりがちです。
ですが自覚症状があらわれている部位と関係のないところから痛みや不調があらわれていることが多々あります。
『原因』と『結果』の関係と同じようなものです。
ちなみに『外脛骨』とは、スポーツなどの運動をよく活発的に取り組むことが多い10代の思春期に発症することが多い足の障害の一つで、『有痛性外脛骨障害』などという呼び方もあります。
これは、足の内踝(うちくるぶし)の前方の足底あたりに『硬い突起物』が触れるようになり、そこを押すと痛みを生じるものであったり、その突起物の延長線上の後脛骨筋のラインに痛みを生じたりするものです。

ほとんどの場合、スポーツなどをし続けているうちに徐々に痛くなってくることが多いです。
また足首の捻挫や肉離れなどの外傷がきっかけで起きる場合もあります。
足の骨の中に舟状骨(しゅうじょうこつ)という骨があります。
その舟状骨に『後脛骨筋腱』(こうけいこつきんけん)という筋肉の腱が付着しており、この周辺に『過剰骨』という書いて字のごとく過剰にできた骨が出来てその過剰骨の影響で痛みを生じるというものです。
赤ちゃんの骨はほぼ軟骨でできています。
そしていくつかの骨端核という小さな骨を軟骨が囲っているような構造をしています。
その軟骨は骨端核の成長とともに少しずつ骨化していきます。
それが10代の成長期に差し掛かると、軟骨がなくなり一つの骨となるはずの骨が『軟骨が残ったまま』でくっついてしまったりして本来よりも弱い骨になってしまい、簡単に言えば一つで丈夫な骨にならずに二つに分かれたまま弱い状態になってしまった骨となっているのが過剰骨。
足の痛みを伴わないものの、外脛骨のように過剰骨が見られるケースも15%程度あるそうで、また女性に多く発症し、80%以上が両足に発症するそうです。
なぜ外脛骨という名称になったのかまでは調べておりませんので、また今後調べてアップしたいと思いますが、筋腱として関係しているのが後脛骨筋腱、その付着部である舟状骨ですので、脛骨の外側というのがどうもしっくりと来ないですが、ちなみに下腿には二つの骨があります。
『脛骨』(けいこつ)と『腓骨』(ひこつ)という骨です。
当院に来院される方の中にも、
『交通事故で脛骨骨折したことある』
とか
『野球で腓骨骨折したことある』
これは自分でした。
脛骨は訓読みすると『すねのほね』ですが、腓骨を訓読みすると『こむらのほね』
です。
ここ最近少し夜が冷え込んだりすることがあって『こむら返り』に起床直前に悩まされる方がちらほらいらっしゃいますが、この腓骨がひっくり返されるほど痛く引きつる状態からそう名付けられたようです。
田舎の方へ行くと、『こぶら返り』となまってしまうこともあるようですが、『腓』は訓読みすると『こむら』です。
いずれにせよ、外脛骨によってウォーキングをすると足に痛みが出てくるようであれば、無理に足の痛みをかばいながら歩くのも余計に骨盤が歪んだりしてしまって二次災害に繋がりかねません。
痛みがあるときにはあまり無理をせず、またウォーキング以外の他のストレッチ体操やラジオ体操など、痛みや違和感を生じないようにしながら健康のために取り組まれる運動であれば良いでしょう。