足のだるさと腰痛は分かるけど、歪みは絶対分からない

10月に入ったにも関わらず、まだまだ蒸し暑さが残る日々が続いておりますが、季節の変わり目です。
夏の暑い時期に比べればまだましですが、暑い時期はよく足が火照ってだるく感じたりすることもよくある話です。

そこで、今回は貝塚市からお越しの方についてお話しますね。
仕事上、座りっぱなしのことが多く、足のだるさと頭痛と腰痛がひどい
とのことで来院。

座りっぱなしのデスクワークなどのお仕事は立ち仕事よりも意外と大変です。
立位よりも座位のほうが身体にかかる負担は倍近く違うそうです。

座りっぱなしのデスクワークによって足のだるさ腰痛以外にも様々な症状で悩まされる方が最近は多いです。
例えば、

足のむくみ

足の冷え

肩こり

頭痛

などなど。
もはや現代病の一つと言えるでしょう。

検査確認してみると、

腹臥位で右肩が盛り上がっている状態。
頭側から確認してみても、

右の肩が盛り上がっている状態となっており、背骨に常に捻れの負担が掛かり続けていることが目視で確認できました。
ですがご自身ではまっすぐにきちんと寝ている状態をしていると胸を張っておっしゃられたため、画像をお見せすると、
え~、こんなに歪んでたんや
とのこと。

足のだるさ腰痛などは自覚症状のため、当の本人にしか分かりません。
ですので、下肢のだるさ腰痛がどこから生じているのかを身体全体の左右差やアンバランスな状態など、またどのように動いたりすると痛みや違和感が増強されるのかを毎回検査確認して進めています。
こちらの方の身体の状態は、大腿四頭筋いわゆる太ももの筋肉座りっぱなしで硬直しやすい状態となっており、足のだるさを引き起こしているようでした。

また、大腿四頭筋というだけあって4本に分かれているのがこの筋肉の特徴ですが、その中でも大腿直筋骨盤の一部である下前腸骨棘から脛骨に向かってついているため、緊張が強いと骨盤が下方に引き下げられて腰痛や頭痛を引き起こす原因となりかねません。
下前腸骨棘はここ。

あっ、ご紹介します。
今まで愛用していた背骨骨盤の模型が説明のしすぎで傷んでしまって使い物にならなくなってきたため、増税前に思い切って買い替えました。
新人のジョニー君です。

今回は全身骨格模型のため、よりリアルに説明しやすくなったことと、安定感に欠けるため丁寧にそーっと扱わないと転倒してしまいますので、より繊細な扱いを求められます。


話を戻しますが、足のだるさを解消しようと思って、足の裏に湿布サロンパスを貼ってあげると一時的に気持ちは良いものの、根本的には骨盤を矯正することによって大腿四頭筋が正しく働くようになることが大切です。
そこで早速骨盤矯正開始。
当院では大腿四頭筋が硬いと言っても大腿四頭筋そのものはマッサージしたりストレッチしたりはしません。
太ももの筋肉であればご自身でマッサージしたりストレッチしたりすることは十分できるでしょうから、むしろご自宅で自分で取り組む課題としてやってもらいたいところです。

骨盤背骨の調整が完了すると、

肩の高さの左右差も解消されてきて骨盤矯正終了。

足のだるさを引き起こしている大腿四頭筋の硬さを解消するためには、座りっぱなしなど同一姿勢を取り続けないように気をつけることも大切です。
つい気がつけば3時間以上ずっと座りっぱなしという方もいらっしゃいます。
以前メディアで
人間は15分以上座り続けると身体が歪み始める
ということを専門家が言っているのを見たことがあります。
それだけ座位での姿勢は身体にとっては負担がかかっているということです。

ですので15分に一回とまではいかなくても、1時間に1回程度は身体の体勢を変えるように心がけることも予防のためには必要です。
あとは大腿四頭筋ストレッチを入浴後に取り組まれると効果的です。

このような体勢でも構いませんし、

そのまま寝転んでも腰や太ももなどに痛みなど生じなければOK。

はたまたこういった姿勢で取り組むのも効果的です。
何せストレッチする際に腰痛股関節痛などを伴いながらのストレッチは禁物です。
痛みがあっては逆効果となります。
あくまで痛みが出ない範囲で取り組みましょう。

お風呂などで身体が温まっている時に20秒~30秒程度を目安に伸ばしてあげてください。
そしてポイントは反動をつけて伸ばさないこと。
反動をつけてストレッチすると、場合によっては筋反射で余計に筋肉が硬くなってしまうことがあるため、ストレッチする際はアイソメトリック収縮いわゆる等尺性収縮と言いますが、伸ばしたままで呼吸を止めないようにしてストレッチしましょう。

さらにこの大腿四頭筋を使ったストレッチダイエット効果的な方法があります。
それは『呼吸』が重要となります。
これは言葉で説明するのがなかなか難しいため、当院に来院された際に
ダイエットを兼ねたストレッチとかないの?
というご質問を頂いた場合にアドバイスしていますが、呼気の際に大腿四頭筋のストレッチを緩め一杯まで吐ききったら、今度は吸気の際にストレッチしながらめい一杯吸い込んで、というのを3回繰り返し、4回目の吸気ストレッチしたら、息を止めたままガマンするというもの。

このストレッチだけで10kg以上のダイエットに成功したという方から教わったストレッチ体操のため、大腿四頭筋の消費するエネルギーがいかに大きいかが伺えます。

足がだるいと、せっかくの休日にお出かけすることが億劫になりがちです。
足のだるさに不安を感じたら、貝塚駅から電車でお出かけする前に、スッキリ整骨院足のだるさスッキリ解消してからお出かけされてはいかが?