膝の痛みの原因と気圧の変化

ここ数日お天気がややこしい日が続いておりますが、先日の台風で被害に遭われた皆さんはくれぐれも雨風凌げますようにただただ祈るばかりです。
去年大阪でもここ泉州地域は台風被害ひどかったため、未だブルーシートが被った家が散見されます。

我が家も4日ほど停電断水によって毎晩キャンプ生活のような生活を送っていましたが、たった4日でも今までにない出来事を経験すると、その経験を基に次に活かされたりするものです。
今回の台風による避難勧告が出ていたエリアでも高齢避難先まで移動が困難であったり、または
まさか自分は大丈夫だろう
というように他人事として捉えていた方が被害に遭われたと報道されていました。
自分もその1人です。
昨年の台風の時も通常通り受付しておりましたが、あまりにもメディアで避難勧告が出ていたため、また妻である受付の勧告も受けたため、渋々受付終了時間を早めて閉めた経緯がありました。
もしあの時意地を張って
台風が来ようが何が来ようが絶対閉めへんで~
と開けていたら今頃おそらく今頃命がなかったかも知れません。
今年は先日の台風時に警報が出ていたため、受付時間を1時間ほど早めに終了しましたが、これも過去の経験を基に次に活かされるものもあれば、過去が邪魔をして次に活かされない場合もあります。

さて、このような雨の日によく耳にするのが、
雨の前日になると頭痛がする
雨の日は膝が痛くなるから天気予報見なくてもすぐに分かる
などというもの。

これは気圧の変化によって身体がそれに適応できずに生じている不調で、気圧が下がるつまり低気圧となると身体に向かって圧力が加わり、それに反発するように人間の体も膨張します。
例えて言うとこんな感じです。

人間の体も一つの袋状となっているため、スーパーで売っている袋状のお菓子などを標高の高い山に持っていくとパンパンに膨れ上がるのと同様に、雨の前日になって気圧が下がってくると身体が膨張するのです。
また、
雨がふってきたら落ち着いてくる
という方もいらっしゃいますが、これは気圧の変化に身体が適応できるようになった、つまり身体がその低気圧に慣れてくるからです。

一度痛めた部位はケロイド状になります。

これは自分自身の膝の画像ですが、和泉高校時代のラグビー部での擦り傷が卒業して25年以上経過してもこのように跡形が残ってしまいます。
このように皮膚表面であれば目視できますが、これと同じようなことが膝関節の中や頚椎の中でも生じると、一度痛めた場所は全く元の状態には戻りません。
皮膚表面と同じように内部で血流リンパの流れを阻害するため、気圧が下がってくると頭痛が出たり、膝関節が痛くなったりするのです。

そこで今回は貝塚市からお越しの方についてお話しますね。
雨の日の前日になると膝関節が痛くて歩くのもままならなくなる
とのこと。

同じ貝塚市内にお住まいのお友達からのご紹介で来院されましたが、膝の痛みを訴えておられる場所はここ。

ここを押さえると激痛が走り、特に雨の日の前日になると膝に踏ん張りが効かなくなって力が膝に入らなくなり歩行困難になったりするとのこと。

また、マックマレーテストで陽性反応が出ていたため、どうやら膝関節内側半月板を損傷しているようでした。
半月板とは大腿骨と脛骨の間にあるクッションの役目をしている軟骨のことで、軟骨部分には血管が通っていないため栄養が行き届かないので、代わりに滑液という液体いわゆる関節の油の役割をしているものから栄養をもらっています。
この軟骨を傷めてしまうと、クッションの役目を果たすことができなくなってしまい、大腿骨と脛骨に負担が掛かり膝関節周辺の軟部組織が痛み始めてしまいます。

膝が痛くなってきたきっかけは、長時間歩いて疲れている時に階段を上ろうとした際、膝の中で『グキッ』という音が鳴ってから痛みが徐々に現れたそうで、音が鳴った時にどうやら半月板を痛められたようでした。

さらに膝関節の痛みをかばって歩いているために足首の硬さにも左右差が出ているようでした。

痛みを訴えておられるのは右膝。
それに対して痛みをかばって歩いているため左の足首までも固くなてきている状態となっていました。

このままでは左足首を痛めてしまうのも時間の問題です。
そうならないよう体全体のバランスを整えておく必要があります。

いつから膝が痛くなってきたのですか?
とお伺いすると、3年以上前からとのことで、あまりにも年数が経過しているため
整形外科で診てもらったり、他の整骨院さんで診てもらったりしなかったんですか?
とお伺いすると全く何も対処してこられなかったそうで、あまりにも痛みを放置しすぎたため、回復にもそれなりに時間がかかりますし、一度痛めている部位は先ほど書いたとおり完全に元の状態まで回復することは不可能です。

おそらく膝の痛みが出てくるまでにも相当骨盤や背骨にも歪みはあったはずです。
ほとんどの痛みや不調という自覚症状が現れるのは、交通事故やスポーツによるケガでない限り、歪みが蓄積されて生じることが多いです。
ですので自覚症状として現れるまでにも相当な歪みが出ていることが想定できます。

膝が痛いから整体をしてもらうというのも考えの一つですが、膝が痛くならないようにするために整体を受ける。
どちらかというとそのスタンスでいてもらえるほうが予防にも繋がり大変有難いです。