手の痛みを訴える方がここ最近特に来院されますが、圧倒的に女性のほうが多いです。
子育て中のママさんの腱鞘炎や更年期に多いヘバーデン結節やブシャール結節、スーパーで品出しなど力仕事でドケルバン腱鞘炎になる方などなど・・・。
はたまた関節リウマチなどによって指の痛みや変形を訴える方も女性の方が圧倒的に多いです。
足の痛みも同様に、足底筋膜炎、外反母趾や内反小趾、ハンマー足趾や偏平足などのような症状もどちらかというと男性よりも女性に多く見られる症状です。
そこで今回は男性には珍しい足の症状で来院された貝塚市からお越しの方についてお話しますね。
『以前に足の痛みがひどくて、リスフラン関節症って整形外科で言われたけど、ここ最近は痛みの回数も減っている』
とのこと。
台車の上から飛び降りる作業をすることが多く、だんだんと足の甲が痛くなってきたため、整形外科を受診したところリスフラン関節症と診断されたそうです。
痛みで歩くことも億劫になっておられたそうですが、整形外科では湿布と痛み止めの薬を処方してもらっただけでこれといった治療の施しようもないとのことで、整骨院を探されており、ご家族のご紹介で来院されました。
今では痛む頻度は随分と減ってきているものの、座りっぱなしで急に動く時に時々痛みが出ることがあるため、メンテナンスのために定期的に当院をご利用頂いております。
リスフラン関節症もまたまたあまり聞きなれない症状の一つですが、足の関節に『リスフラン関節』という関節があります。

別名を足根中足関節とも言われ、足の骨には距骨(きょこつ)・踵骨(しょうこつ)舟状骨・(しゅうじょうこつ)・立方骨(りっぽうこつ)さらに3つの楔状骨(けつじょうこつ)とという足根骨と、中足骨(ちゅうそくこつ)・中節骨(ちゅうせつこつ)・末節骨(まっせつこつ)という骨で足は形成されています。
リスフラン関節は上の画像のとおり、楔状骨・立方骨と中足骨の間の関節のことで、ちょうど足の土踏まずいわゆる内側の縦アーチの頂点あたりに位置しているところにあたります。
このアーチ部分に何らかの負荷がかかり続けることでこの関節に痛みや変形を生じてくるのをリスフラン関節症と言います。
症状としては歩く際に足の甲に痛みや違和感を生じることが多いです。
仕事場で台車の上からジャンプし続けたことによって生じていた足の痛みのため、まずはその台車からジャンプして下りる悪習慣を見直すこともしながら、整体によって体の重心を整え、リスフラン関節に過度に負荷がかかるのを減らしてあげることで症状軽減につながっていますが、つい痛みが軽減していると忘れてしまい、また気がつけば台車の上からジャンプしてしまう癖がなかなか抜けないようです。
一度癖になってしまった体の使い方はなかなか軌道修正することが困難です。
常に意識して日々生活されることが必要となります。
リスフラン関節のさらに手前にショパール関節という関節もあります。
これも上の画像のとおり、距骨・踵骨と舟状骨・立方骨の間の関節で、こちらの関節に痛みを訴えて来院される方も時々あります。
ですが自身の臨床経験上ではリスフラン関節のほうが圧倒的にトラブルに陥っている方が多いです。
距骨・踵骨・舟状骨・立方骨・そして3つの楔状骨で足根骨(そっこんこつ)は全部で7つの骨で構成され、身体の全体重を2本の足で支えてくれていますが、体重を地面で受け止めるため、相当な負荷にでも耐えられるようにできているのが足根骨。
しかも形がそれぞれ不揃いのため、まるでピラミッドや日本の城壁の一つ一つの石のように複雑に重なり合うことで足を構成しています。
足の痛みでお困りの方は、足だけに目を向けるのではなく、体全体として捉えて治療していくことが必要となります。
ちなみに、手にも手根骨(しゅこんこつ)という骨があります。
足根骨と違うところは数。
全部で8つの骨があります。

また手指の痛みで来院される方の時にでも8つの手根骨についても書きたいと思います。
以前は整骨院や整体院などに来院される方の症状としては、肩こりと腰痛と膝痛が診れたら食いっぱぐれることがないと言われるほどでしたが、ここ最近は規制緩和による乱立によってあちこちに増えすぎて、また症状も20年以上前にこの世界に入った頃に比べて多岐に渡っています。
症状が多岐に渡っているということは、体の使い方の習慣が以前に比べて変わってきているということです。
自動車など便利な乗り物やエスカレーター・エレベーターなど足を使わなくても良いような文明の利器が増えているため、昔に比べると筋力低下しているのが現代人の特徴です。
適度な運動をし、適度なダイエットをすることも足腰にかける負担を減らす第一歩となります。
体の不調・ダイエットでお困りの方は是非一度ご相談下さい。