体温アップが免疫力を高める

コロちゃん騒動になってから、非接触型の体温計で検温してくれる飲食店などが目立つようになりましたが、手のひらやおでこに近づけて検温してもらった時に35度を切っていたりしてショックを受けることが多々あります。
自分自身の今までの経験上、風邪体調不良によって発熱を生じている場合、体温計でわざわざ検温しなくても熱があるかどうかぐらいは分かるものです。

より正確な体温を計測するには腋下や口の中、最もより正確な体温を計測するには肛門で検温することですが衛生上のことを考えると現実的ではないため、一応腋下で検温することが一般的ですが、非接触型だとどうしても正確な体温を計測することは困難です。
スーパーやお店の入り口で検温しているところは、一応発熱ではないから大丈夫という、なんとも責任逃れとしか見えない対応ですが、理想的な体温は36.5度以上37.1程度だそうです。
現代人は昔に比べて運動不足の方が多いため、低体温症に陥っている方が非常に多いとも言われています。
低体温は様々な面で病気のリスクがあがるため大変危険な状態ですが、なぜか低体温症の方に限ってそういった自覚はありませんし、ましてや自分の低体温を自慢げに話される方もいらっしゃいます。

低体温になると、以下のような病気のリスクが高まります。
・肌荒れ
・便秘
・歯周病
・胃潰瘍
・糖尿病
・骨粗しょう症
・潰瘍性大腸炎
・ガン
・肺炎
・パーキンソン病
・認知症
などなど・・・。

もちろん風邪にもかかりやすくなるため、その原因となるウイルスであるコロちゃんにも罹りやすいということになります。

昔は医療が発達していなかったため、高熱は死に至るとても恐ろしいものでした。特に日本では腸チフスマラリアなど高熱を伴う感染症によってたくさんの方が亡くなられた時代があったため、発熱に対する恐怖心というものはとりわけ強く捉えられがちです。

ですが抗生物質など医療が発達したおかげで、発熱よりもむしろ低体温症のほうが今では恐ろしいものとなっています。
低体温症になる原因は、上記のように運動不足によって筋肉量が低下したために生じるものももちろんありますが、他にも
・睡眠不足
・不眠症
・過度なダイエット
・ストレス
なども低体温症を引き起こす原因となります。

ではなぜ低体温症だと病気になるのでしょうか?
体温免疫力に非常に大きな影響を受けています。
その証拠に風邪をひいたときに発熱を生じるのは、まさに免疫細胞が一所懸命に働いて風邪を引き起こすウイルスを体内でやっつけてくれているからです。

また、低体温症は体内を酸化させ、老化を早めてしまいます。さらに新陳代謝が悪くなると同時にがん細胞の増殖しやすい体温が35度台とも言われています。
つまり低体温になると病気に対する抵抗力が低下して病気が発症または病気が悪化し、それによって体内環境も悪化し、さらに低体温になるという負のスパイラルに陥ってしまうのです。

ではどのようにすれば健康を保つことができるのか?
最もシンプルで効果的な方法として、
体温を上げること
です。

体温が1℃下がると免疫力は30%低下すると言われています。
逆に体温が1℃上がると免疫力は驚くことに500%以上、つまり5倍以上免疫力がアップすると言われています。
コロちゃんのような風邪症状を引き起こすと発熱するのも体温を上昇させて免疫力を高めようとしている体の防御反応なのです。

低体温免疫力の低下と病気のさらなる悪化を招く負のスパイラルを引き起こすのとは逆に、体温の高い状態を作り出すことができれば免疫力を高め細胞の回復を促すことでホルモンバランスを整えて健康な状態を保ち続けることができるのです。

では体温を上げるためにはどのようなことをすれば良いでしょうか?
筋肉を鍛える」ことが効率的にしかも恒常的に体温を上げる方法です。
筋肉は最大の熱産生器官となります。男性よりも女性のほうが冷え性低体温症の方が多いのは筋肉量に違いがあるためです。
ここで誤解をしないようにしてもらいたいのが、筋肉を鍛えるのであって筋肉を増やすのではないということです。
自分自身の経験で言うと、ボクシング減量では筋肉を鍛えながら体脂肪を落として体重を規定体重まで落とすということが行われますが、体脂肪を落とすということは結果として体全体で見た時に筋肉量が全体重に占める割合が増加するため、筋肉が増えることと同じこととなります。
よく聞いたことがあるかも知れませんが、ボディビルダーの方のほうが風邪をひきやすいということを。
そうなんです。ボクシング減量体脂肪を極限までカットするため、結果として体の免疫力は低下して風邪に罹りやすくなります。学生時代は年間通じて3回程度は風邪をこじらせた経験がよくありました。

ですので筋肉を増やすことと筋肉を鍛えることは似ているようで異なります。
決してムキムキに脂肪を絞り切ったキン肉マンを目指すのではなく、ほどよく鍛えることで体温を上げるために適度な運動を心がけることが体温上昇につながります。

筋肉を鍛えることは体温を恒常的に高める上では効果的ですが、
じゃあ一時的に体温を高めることは免疫力を高めるには効果的ではないの?
泉佐野市からお越しの方からご質問されましたが、一時的に体温を高めることも免疫力を高める上では効果的です。
手っ取り早いことと言えばお風呂サウナが挙げられます。
お風呂に浸かる際にはのぼせたり湯あたりしないように気をつけましょう。
お湯の温度は40度~42度程度までにし、15分以上浸かるようにしましょう。
額にじんわりと汗がにじみ出てくる程度湯船に浸かるようにするだけでも免疫力は上がります。

でもなかなか家でお風呂に長いこと浸かってられへん。せいぜい5分程度ですぐにのぼせるから嫌やねん
そうおっしゃられる方もおられます。

そういう方のために、当院では開業当初から導入している「温浴」と「遠赤外線サウナ」があります。



まず温浴のメリットとしては
・お風呂のように全身浸からないため着替えたり脱衣する必要がない
・全身浸からないため心臓に負荷がかからない
・お風呂よりも温熱効果が高いため持続して体が芯からポカポカしている

次に遠赤外線サウナのメリットとしては
・顔が出ているため通常のサウナのようにのぼせる心配がない
・全身至るところから発汗するため、サウナ後は疲労感などが取れてスッキリする
・体温アップで免疫力がアップするだけでなく、新陳代謝もアップするため長期的に見てダイエットに効果的

温浴遠赤外線サウナのデメリットとしては、
・面倒くさい
・利用中が退屈

まず温浴サウナを設置している整骨院整体に通うこと自体がいちいち面倒くさいという方は、おそらく自宅でお風呂に浸かることも運動することも面倒くさいものでしょうから、結果として何も行動に移さないというパターン。
何かしら行動に移さなければ低体温症を解消することもなかなか難しいでしょう。

利用中は基本的に黙って一人で利用することとなるため、退屈を感じる方は音楽を聴きながら利用されている方もいらっしゃいますし、かなりお疲れな方ですと気がつけばぐっすりと寝込んでいる方もあります。

低体温症の方は、まずは簡単なストレッチ体操や器具などを使わない筋トレを続けてみるのも一つですし、軽いウォーキングジョギングでも構わないので、とにかく体を動かすことから始めてみてはいかがでしょうか?
また、運動が苦手で少しでも楽して低体温症を解消したいと思われる方は、お風呂に浸かる時間を少し長めにとるようにすることや、自宅で足湯をすることも効果的です。
さらに整骨院整体 エステサロンなどにも設置している温浴遠赤外線サウナを試してみることも低体温症を解消する第一歩となります。
泉州地域で探されている方は是非一度ご相談下さい。