先日の連休は岸和田だんじり祭から1か月ほど経った時に毎年開催される貝塚のだんじり祭りがありました。
2日目の日曜日が結構雨が降っていたため曳いていた皆さんはご苦労様でした。





全国的に有名なのは岸和田駅前や岸和田商店街内を走るだんじり祭りですが、貝塚市にも立派なだんじり祭りが毎年10月に開催されます。
同じ時期に堺市や岸和田市の山側や泉南~阪南エリアにかけて祭礼が開催されますが、特に地元の泉南市やお隣の阪南市はだんじりではなく櫓(やぐら
)祭りが名物です。
貝塚市はさらに異例で7月に太鼓台祭りが開催され、10月にだんじり祭りが開催されるため、年間2回祭礼があり、古くから神社仏閣の多い地域でもあります。
「岸和田や泉佐野よりも貝塚のほうが歴史は古いんですよ」
と言ってもやはりイメージの強さで言えば岸和田や泉佐野に劣る貝塚市。
それも単なる思い込みと言えばそうなのですが、人は思い込みが一番パワーがあります。
というのも、先日ある番組で医師が患者に余命数日であるにも関わらず
「あと数年は大丈夫ですよ」
という嘘をついたことで患者が希望を持ち、結果今でも元気で過ごされているというエピソードが紹介されていました。
「人は見た目が9割」
という書籍を読んだことがありますが、
「人は思い込みが10割」
という書籍でも書いてみようかと思い込んでしまうほど、人は思い込みだけでできていると言っても過言ではありません。
そんな思い込みのあるあるをいくつかご紹介しますね。
まずは「のどぼとけ」
のどぼとけと聞いて皆さんどこをイメージされるかと言えば

ここをイメージされるかと思います。
これは甲状軟骨と言われ、喉頭部の軟骨のうちで最大のもので、別名「アダムのリンゴ」ともよばれており、特に男性のほうが隆起しているのがはっきりとわかります。
ここまでは良いのですが、よく家族や親戚の葬儀に参列されたことがある方で火葬場の方に
「これがのどぼとけですよ」
と言われて見せてくれるのはこれ。

この骨が喉頭にある甲状軟骨と誤解されている方が多いのですが、実は火葬場で見せてくれるのどぼとけは甲状軟骨ではありません。
軟骨は火葬すると焼けて跡形も残りません。
では一体どこの骨のことをのどぼとけと言っているのか?
正解は、

第二頸椎のことを「のどぼとけ」と呼んでいます。
この骨は別名「軸椎」とも言われており、この骨が軸となって首の回旋運動に関わっています。
この第二頸椎が仏さんがあぐらをかいて座っているように見えることから「のどぼとけ」「仏さんのほね」などと言われています。
先日貝塚市から来院されているお坊さんにのどぼとけがどこの骨か聞いてみたら、意外と仏の道の方でも知らなかったりするのがのどぼとけとなります。
次によくありがちな思い込みに「複雑骨折」があります。
皆さん複雑骨折と言えばバラバラの粉々のぐちゃぐちゃになっているような折れ方をした骨折のことをイメージされるかと思います。

分かりやすい画像が見つからなかったためイメージですが、こんな感じで骨が粉々バラバラあちこちに骨折している状態を「複雑骨折」と思われている方が多いです。現にテレビなどでもバラバラに折れている骨折のことを複雑骨折と表現していることが圧倒的に多いです。
ですが医学的な複雑骨折とは、別名「開放性骨折」と言われ、皮膚表面から骨が飛び出していて骨髄炎などの危険を伴うため無菌ルームで手術しなければならない大変治療が複雑な骨折のため複雑骨折と言われています。
ですので粉々に骨折しているのは粉砕骨折と言われています。いくつも骨折箇所があるものは複数骨折と言われています。
皮膚から骨が出ていなければ例えどれだけ複雑な折れ方をしていても複雑骨折ではありません。
ですが折れ方が複雑に折れていることを複雑骨折と思い込んでおられる方が大半だと思います。
このご時世に書くと袋叩きに会うという思い込みから思い切って書くことができませんが、ここ最近はあまり見かけなくなりましたが、二重三重に口を覆っているほうがウイルスを防ぐことができるという思い込み。

一般的な不織布のものの網の目の大きさが5㎛で、花粉の大きさが30㎛ですので、花粉症の方は手前でブロックしてくれるおかげでかなり予防できたのではないでしょうか。ましてや二重であればほぼ徹底的な花粉症対策となっていたはずです。
ですが菌の中でも代表的なもの?かどうかは置いといて結核菌の大きさは3㎛ですので不織布の網の目を十分通過してしまいます。ましてや菌よりさらに細かいウイルスとなると0.1㎛ほどになるため、どうあがいても口を二重に覆っていようが三重に覆っていようがいとも簡単に通過してしまいます。
以前来院されていた方で
「ウイルスよりも小さいのが結核菌ですよ」
と仰っていた看護師の方がありましたが、上の画像のとおり、菌よりも小さいのがウイルスのため、医療従事者でさえも菌とウイルスの大きさをちぐはぐに思い込んでおられる方もあるくらいです。
ですので二重三重に重ねて酸素摂取量が低下して思考力の低下や頭痛や眠気に襲われないか心配になりますが、これも思い込みがとても大きなパワーとなります。
「私は二重にしているから絶対にうつらないんです」
と豪語されている泉南市から来院されていた方もいらっしゃったため、そう思い込んでいるほうがより免疫力は働いてくれるためちょうど良いかも知れません。
先日娘さんからのご紹介で来院された貝塚市からお越しの方が、
「数年前に転んで腰の骨を骨折してから慢性的な腰痛がひどくて、整形外科で痛み止めの薬と湿布もらってコルセット巻いて痛い毎日を過ごしてきたけど、娘が五十肩で痛がっていたのがスッキリさんにお世話になってから全く痛いと言わなくなったから自分も痛いのが少しでも楽になればと思ってきました」
とおっしゃられました。
今までは腰椎の骨折がきっかけで慢性的な腰痛に悩まされるようになり、この痛みは薬か湿布しかどうしようもないと医師にも言われ半ば諦めていたそうですが、初回施術後、
「頑張って言われたとおり通います」
と言って頂けたため、
「この整骨院に通えば自分の腰痛は治る」
そう思い込むことができたのだと思います。
同じように以前こんなことがありました。
貝塚市から来院されている看護師さんで、仕事の激務から酷い坐骨神経痛を患われ、当院に初めて来院された時にはベッドの上で仰向けに足を伸ばして寝転ぶことができないほどひどい痛みで来院された方が、当院で指導どおり整体を受けられて2か月ほどで普通に仰向けで寝転ぶことができるようになり、随分回復されたことがきっかけで同じ貝塚市にお住いの親御さんをご紹介頂きましたが、こちらも20年以上ひどい慢性腰痛に悩まされ続け、外科で湿布と痛み止めの飲み薬とあまりにも痛みがひどいときはブロック注射を打ってもらって過ごしてこられていましたが、初回来院時に
「この慢性的な腰痛治したいと思いますか?」
とご質問したところ、普通は
「はい、絶対なんとか治したいです」
とか、
「完全に良くならなくても今よりは少しでも楽になってもらえたら」
などという言葉が返ってくるかと思いきや、
「治らんと思うし、治したいとも思わん」
という返事が返ってきました。
「じゃあどうして今日は整骨院へ行ってみようと思われたのですか?」
とご質問したところ、
「娘が来いって言うから」
と半ば娘さんに強引に連れてこられたようでした。
結果は言わなくても想像できるでしょうが、全く何も良くなることすらなくその後も諦めながら外科で湿布と飲み薬と注射を打ち続けたそうです。
思い込み次第で良くなる腰痛もあれば良くならない腰痛もあるんです。
あなたは
「もう治らない」
と諦めていませんか?
あなたが諦めていればそれはもう治らないでしょう。
ですが「絶対治るはず」
そう信じていれば必ず良くなるはずです。
思い込みのパワーほど絶大なものはありません。
諦める前に信頼できる整骨院や整体院をご自身で探されるか、信頼できるお友達やご家族に紹介してもらいましょう。あなたが諦めなければまだまだ可能性は無限大です。