コロちゃん騒動で通勤頻度が少なくなりすっかり在宅ワークで通勤する必要がなくなった職種の方もありますが、それこそ通勤する無駄が無くなった反面、通勤するだけでも移動というちょっとした運動があったのが移動すら無くなりすっかり運動不足に陥っている方も最近では増えています。
そんな方のために貝塚市にもあちこちで最近よく見かけるようになった24時間営業のフィットネスジム。

先日貝塚駅近くのスーパーの2階にできているスポーツジムがたまたま自転車で通りかかった時に下からジムの中が見えたのでよくよく見てみると朝の6時過ぎにルームランナーを走っている方がちらほらと散見されました。
早朝から運動されているということは、夜勤労働の方からすると、一日の仕事終わりの夜にスポーツジムで汗を流すのと同じ感覚なのでしょうが、そうなってくると夜勤の仕事は看護師さんや介護士さん、または工場でお勤めの方が自ずと多くなるため、デスクワークをされている日中のお仕事の方の夜勤は限りなく少なくなってくるでしょうから、益々デスクワークのお仕事の方のテレワークによる運動不足を解消することは、相当意図的に取り組まなければ解消が難しくなってきます。
他人のこともさることながら、自分自身もかなりの運動不足のため、せめてもと思い先日から久しぶりに使い始めた腹筋ローラー。

この腹筋ローラーは中学時代に泉佐野市のホームセンターで買ったものを今でも愛用しているのですが、先日いつもより張り切って限界一杯まで伸ばした挙句、腹筋を痛めてしまうのならともかく、左肩関節を痛めてしまいました。
明確な負傷原因があるれっきとしたケガと言い切れるため、知り合いの整骨院でも近くにあればこの肩なんとか助けてもらいたいところですが、そういうわけにもいかず、自力で運動療法を用いてなんとか肩の痛みから解放されるよう過ごしている今日この頃。
先日、貝塚市からお越しの方でプログラミングのお仕事をされている方から
「もともと通勤してもしなくてもどっちでも仕事として成り立っていたから通勤しなくなった分だけ南海電車でずっと立ちっぱなしで通勤すること考えたら楽にはなったけど、結局職場の上司の監視がずっとあるからトイレと食事休憩以外ずっとパソコンの前に張り付いていないといけないのが辛い」
とおっしゃられていました。
やっぱり移動があるほうが気晴らしにもなるし、運動不足解消にも役立っていたと思うと、通勤されていただけでもまだ良かったんじゃないかと思います。
ところでこちらの画像をご覧ください。

この画像はGoogleから定期的に当院に送られてくるデータで、貝塚市をはじめ泉州地域で身体の不調によってインターネット上でどのような検索キーワードで当院のホームページにたどり着いたかを示してくれているデータとなります。
検索語句の第一位が「マッサージ」。
次に多いのが「首こり」、そして3番目に「整骨院」と検索される方が多いというデータとなります。
ということは、今のご時世「マッサージ」を求めておられる方が圧倒的に多いのが分かります。
ですが当院はマッサージ屋さんでももみほぐし屋さんでもありません。
そして整骨院によって施術にどのような手法を用いているかはそれぞれの院の特徴によって異なりますが、マッサージをしてもらえるところを探されているということがうかがえます。
それだけ首に負担がかかった生活習慣の方が増えているということです。

人間の体は横から見た時に「生理的湾曲」と言って、頸椎は前湾、胸椎は後湾、腰椎は前湾、仙椎は後湾というようにカーブすることで骨盤が土台となって5kgほどある頭を上部で支えています。
もしこの生理的湾曲というものがない、一本の竹のような背骨だったとしたらたちまち地面からの衝撃を分散できず骨と骨の間にある神経は圧迫され、特に頸椎や腰椎は手や足にまで流れる神経が沢山束のようになって通っているため、至るところで痛みや不調が現れてしまいます。
それを避けるためにこの生理的湾曲があることでまるでクッションのように衝撃を吸収して逃がしてくれているのです。
ですが、最近ではデスクワークのお仕事をされている方が圧倒的に多く、座り続けていると結果としてこのような座り方になってきます。

またはこのような座り方。

長時間椅子に座り続けていると、だんだんと体を支えることが辛くなってきて結果として猫背状態で座っていたり、骨盤が後傾してしまって腰まで猫腰状態となってしまい、生理的湾曲が崩れてしまった状態で座り続けた結果、首こりだけでなく、慢性的な腰痛や繰り返すぎっくり腰、ひどい頭痛を伴った肩こりを引き起こしてしまいます。
そうならないように座り続けないでこまめに体勢を変えることが首コリの予防に繋がります。ですが残念なことにこりがひどくならなければなかなかそのような意識が働かないのが普通です。
ですので首こりは慢性疾患の代表例であり、なんとかして首こりを解消できないものかとマッサージをしてくれる整骨院を探されている方が多いのが現状。
そこで整骨院・接骨院で健康保険診療が一体どのようなものであれば適用されるのかを事前に知っておくことが大切です。
整骨院・接骨院で健康保険が取り扱えるものは、急性外傷性の骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷(肉離れ)となります。
そのため、
「いつ?」
「どこで?」
「何をしていて?」
「どうなったか?」
というものが明確でなければ健康保険診療を受けることはできません。
一つずつ見ていくと、
「いつ?」
というのは、昨日や今日であれば急なため急性に当てはまりますが、おおむね2週間ほど前までが急性と言われる期間になってくるかと思います。それよりも前からずっと首こりがあるのであれば、それは慢性疾患となるため整骨院の健康保険の対象とはなりません。
「どこで?」
というのは、首こりを生じた場所となります。
職場なのか?自宅なのか?旅行先なのか?出張先なのか?学校のグラウンドなのか?という場所が明確であれば健康保険の対象となります。
ただし、職場や仕事先などであれば健康保険ではなく労災保険となります。
ですのであくまで日常生活もしくはスポーツなどをしていて生じる首こりであればまだ健康保険の対象となる可能性があります。
次に「何をしていて?」
というのは、運動をしていてなのか?パソコンをしていてなのか?立ち仕事をしていてなのか?どういったことをしている時に首こりを感じたのかがポイントとなります。これも上記同様に「仕事をしていて」となると労災保険となります。
最後に「どうなったか?」
というのは明白で、「首こりを感じるようになった」というのがどうなったかを表すため、首が痛くなったのか?それとも凝りをかんじるようになったのか?はたまただるさや違和感を感じるようになったのかというものです。「首を上に向いた拍子に首がコキッとなってから首がこりだした」などのようにあくまで首こりは自分が感じている自覚症状のため、表現の仕方は自由です。
当院にも首こりを訴えて来院される方はたくさんいらっしゃいますが、首こりを解消するお手伝いは可能ですが、マッサージはご提供しておりません。
ですが
「いままであんなにひどい首こりだったのがスッキリさん通うようになってから随分楽になった」
という喜びの声は多数頂いております。
あとは整骨院のそれぞれの雰囲気だったり気が合う合わないがあるでしょうから、ご自身が最も信頼できる整骨院へ通うことが最も体の回復には影響を与えます。
ですがここ最近多いお問い合わせが、
「もしもし~、首こりひどくてマッサージして欲しいのですが保険使えますか?」
というもの。
「当院ではマッサージはご提供しておりませんし、そもそもその首こりは急性外傷性のケガに当てはまるものですか?」
とお伺いすると
「ケガちゃうけど保険使われへんのやったらええですわ」
と電話を切られることが後を絶ちません。
先日も飛び込みで来院された女性が
「首凝りひどくて頭痛までするから診て欲しい」
とのことで自転車で来院されたため、おそらく貝塚近辺の方なのでしょうが、来るや否やいきなり健康保険証を受付で提示されたため、
「当院は完全自費診療ですので健康保険証は必要ありませんがよろしいでしょうか?」
とお伺いすると、
「じゃあやっぱりやめときます」
とそのまま帰られました。
今一度健康保険の取り扱えるものと取り扱えないものを整骨院側が明確に説明することも大切ですし、受診する側も理解することが大切です。