ダイエットには食事制限がつきもの
ダイエットと言うと食事制限を考える人が多いと思います。また、運動は苦手だから食事だけ減らしてなんとか痩せようとする人も少なくありません。ですが、食事制限だけのダイエットでは理想的なダイエットはできません。
□食事制限だけだと太りやすい
消費エネルギーより摂取エネルギーが多いことで太ります。これだけを見ると、摂取エネルギーより消費エネルギーの方が多ければ確実に痩せることになります。
そこで手っ取り早いのが食事制限です。食べる量を減らし、摂取カロリーを減らすと体重は減ります。体重が減るとダイエットに成功したような気になります。
しかし、 食事を減らすだけだと筋肉を作るのに必要な栄養素などの不足を招き、体脂肪だけでなく筋肉まで減ってしまいます。エネルギーを消費する筋肉細胞が減ると消費エネルギーまで減ることになります。人間が生命活動をするのに必要なエネルギー量のことを基礎代謝量と言いますが、筋肉が減ると、基礎代謝量も減ってしまうことになります。
食事制限すると最初はどんどん体重が減っていきますが、ある時期がくると体重が減らなくなります。これは、筋肉が減って基礎代謝が減り、消費エネルギーが少なくなった状態で、少ない摂取エネルギーでもやっていけるように身体が慣れてしまうからです。
ここでダイエットが終了したと思ったり、食事制限の我慢ができなくなり、食事量を元に戻すと、基礎代謝はダイエット前より減っているところに摂取エネルギーだけが増えることになり、結果、以前よりも太りやすい体質になってしまいます。
つまり食事制限中は摂取エネルギーと消費エネルギーがバランスできた状態になっているため、その後、増えた摂取エネルギーはすべて余分な体脂肪になってしまいます。そして、筋肉も減少しているため、消費エネルギーも以前より減り、食べた分がどんどん脂肪となり、さらに痩せにくい体質となります。これがいわゆるリバウンドです。これを繰り返すと、どんどん脂肪をため込みやすい身体になってしまいます。