ダイエット失敗の原因は?

ダイエット失敗の原因は?

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ダイエットの失敗の原因は、圧倒的多数の人が「ストレスによる過食が止まらなくなったから」と答えています。女性はストレスのせ いで食べると言いま 

すが、男性でストレスのせいで過食する人はあまりいません。なぜでしょうか?女性が言うストレスには、次の3つがあります。

・社会的なストレス 

・些細なストレスから連鎖的に増大するストレス 

・生理時の食欲亢進からくるストレス


社会的なストレス

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今日は大事な仕事があるとか、嫌な人と一緒に仕事をしなければならないなどというときには、身体は血圧と血糖を高めて戦闘態勢をとります。 人はストレスを受けるとノルアドレナリンというストレスホルモンを分泌しますが、ノルアドレナリンは血管を収縮して血圧を上げ、肝臓グリコーゲンの分解を促進して血糖を高める作用があります。ノルアドレナリンは肝臓のグリコーゲンの消費を促進するので食欲を刺激します。このストレスは男性も女性も同じです。


心配、イライラ、欲求不満

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ストレスとは外部からの不快な刺激が長くつづくことを言います。女性の記憶システムは連鎖的になっていて、1つの不快な出来事があると、それに応じて似た記憶をつぎつぎと連鎖的に呼び起こす仕組みになっています。このため、心配ごとや欲求不満がどんどん思い出されて煮詰まってしまうことがよくあります。 

 些細なできごとが女性にとっては大きなストレスにまで発展することがありますが、男性の記憶システムは連鎖的になっていないのでそのことが理解できません。

たとえば、体重計に乗るのもストレスと感じる女性がいます。男性から見ればストレスでも何でもありませんが、女性の記憶システムではつらい運動や食事制限のうらみつらみが体重計と一緒にひとまとめに記憶されているので、体重計を見るだけでもストレスを呼び起こしてしまいます。 一般に、現代はストレス社会でありストレスのせいで過食する人が増加するなどと説明されますが、ストレス社会のストレスと言われるものは男性が考えたストレスであり、女性が感じている広がりのあるストレスとはかみ合いません。

些細なストレスであっても、それが記憶によって連鎖的に増大する場合には大きなストレスとなるので、ストレスホルモンを分泌して食欲を刺激することになります。 


生理

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女性に排卵が起こると、卵子の着床を促すために黄体ホルモンが分泌されます。黄体ホルモンには、体温を上げ、体液を貯留し食欲を上げる作用があります。黄体ホルモンの平均寿命は12日で、一般にこの期間には体重が1Kg程度増加し、月経後に元に戻ります。排卵が起こると、食欲が異常に亢進する人がいますが、これは妊娠に備えてカラダが必要な栄養を蓄えようとしているからです。

女性は、このことを理解し、他の食欲亢進とは区別して考える必要があります。すなわち、高温期にはやや多めに食べ、月経後の痩せ日に辻褄を合わせるのが良い対処法といえます。


あなたの適量は

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赤ちゃんは教えなくてもお腹がすいたら飲み、お腹がいっぱいになったら止めます。このような感覚は成長するにつれて失われますが、この感覚を私たちが取り戻せば肥満しない筈だという考えがあります。しかし、それは誤解です。

赤ちゃんや、森のローランドゴリラが大した運動もしないで朝から晩まで食べていても太らないのは食べもののカロリーが低いからです。 


一方、現代の私たちの食事は非常に高カロリーになっていて、赤ちゃんのようにお腹いっぱいに食べていたらたちまち肥満してしまいます。 

なぜ、現代の食事がこんなに高カロリーになったのでしょうか?それは高カロリーな食事が美味しいからです。肉でも魚でも脂肪の少ないものは美味しくありませんが、脂のよく乗った魚やサシの効いた牛肉は美味しいのです。

食べものを美味しさで追求すると高カロリーになります。美味しい食品の脂肪分は食品重量の30%にもなります。脂肪分の少ないササミなどはわざわざチーズを巻いて食べますが、これは脂肪分を増やしているのです。 生まれついて備わっている感覚では、


このような現代食の適量を知ることができません。現代食の適量を知るには、それなりの栄養知識と食べる前にカロリーを値踏みする能力が必要です。食べる前にその料理のカロリーがどの位なのかチェックできる人が肥満しないでいられるのです。

それは過食する人もそうでない人も同じです。適量がわからない人はどの位が適量かを覚えてください


糖質依存

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たとえば、買い物リストをもってコンビニに入っても、クリームたっぷりのケーキを見たとたんに理性が吹っ飛んでしまって、気がついたら大量の食品を買い込んでいたりします。または、コンビニにいくと「新発売」とか「期間限定」とかの文字が躍っています。それを見たとたん今食べないともう食べられないと自制心を失ってしまいます。    


このような状態は糖質に依存している証拠です。よく皆さんはストレスのために食べると表現しますが、これはストレスで食べているのではありません。 似通った現象に生理前の食欲の異常亢進があります。女性ホルモンは生殖のために脂肪の合成を高め、血液と水分を貯留し、エネルギーを蓄えるために食欲を亢進させます。このため、平常時とは違った食行動を生理前にとることがありますが、これもストレスが食べさせているのではありません。生理前の食欲の異常亢進は、生殖のための必要なエネルギーの貯蔵が目的ですから、きちんとした栄養を摂ってください。

朝食に目玉焼きを1つプラスし、夕食は少し多めにし、デザートにフルーツを1個追加しましょう。この異常亢進は2~3日で終わり、その後に痩せ日が始まって埋め合わされます。 


生理前の食欲亢進と糖質依存は、ストレスとは違うものですから区別して対処のしかたを考える必要があります。


ストレスにはいろいろな原因があります。職場の人間関係、育児ストレス、在宅介護など、種類も強さも、その対処法もさまざまなです。大切なのは、ストレスの原因を整理することです。ストレスの種類に応じて、最も適した方法で、できることから対処していくことが必要です。このようなストレスと生理前の食欲亢進や糖質依存を一緒に考えると複雑怪奇なモンスターになってしまって太刀打ちできなくなります。戦う相手が大きすぎると人は逃避したり鬱になったりします。過食の原因をすべて一言でストレスと表現してしまうと、問題の解決を遅らせます。原因に眼をつぶるのは一番いけないことです。ストレスの原因を1つ1つを区別して考えてください。 次のダイエットを続けると食欲を狂わします。

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