仕事と身体どっちを取るか?

人生の大半を占める仕事
仕事と一言で言っても、会社へお勤めの方でしたら会社へ行ってすることが仕事になりますし、学生さんであれば学業が仕事になります。
家庭の主婦であれば主婦業も立派な仕事と言えるでしょう。

時には仕事行きたくないと思ったり、辞め転職しようと考えたり、人生の大半を占めるだけあって色々と思い悩んだりするのも仕事です。
仕事によるストレスは多大なもので、『過労死』という言葉もあるほどです。

かくいう自分も一度は大学卒業後、サラリーマンを経験したことがありますが、言葉にも馴染めず、秋田県での一人暮らしにも馴染めず、学生時代にあれほどフェザー級(54kg超57kg以下の階級)に減量するのが大変だったにも関わらず、不規則な食生活によっていとも簡単に体重が落ち、サラリーマンを辞めて大阪へ戻ってきた時には56kg程度まで不健康なダイエット成功していたことがありました。
あの頃は仕事が本当に大変に思い、
もう二度とサラリーマンはやらない
とコミットしてからずっと自営業ですが、これまたサラリーマンでは味わうことができない苦労が自営業にも待っており、
サラリーマンと自営業どっちが得?
という議論をよくされる方がいらっしゃいますが、仕事をするという上ではどちらも得なこともあれば損なこともあるものです。
要は『人生一度きり、仕事を志事と思えるものに全力で取り組む』ことが大切なのかなとここ最近は思っております。


さて、今回は貝塚市からお越しの方についてお話しますね。
『以前のように肩こり腰痛で悩まされることは少なくなったけど、最近仕事が忙しすぎて指が腱鞘炎で辛い』
とのこと。
同じ貝塚市にお住まいの職場の同僚と、岸和田市にあるフィットネスクラブお友達から同じ時期に同時に紹介されて来院されました。

来院された当初は肩こりを通り越えて肩の痛みがあり、また慢性的な腰痛もおありで、湿布を貼りながらフィットネスジム運動されているのをお友達が見かねて、
不調がありながら運動取り入れても余計に歪みも痛みも増すよ
と言われ、たまたま同じ職場の方が頭痛肩こりが酷かったのが当院に来院されてからスッキリしたとのことでダブルでのご紹介で来院されました。
当院で定期的にメンテナンスされているだけあって、以前のように肩の痛みにまで発展せずに済んではいるものの、ここ最近は激務で手先を使う作業が増え、指先が腱鞘炎ばね指となっていて、
仕事をとるか、身体をとるか、どうしよう?
と悩んでおられる日々をお過ごしとのこと。

身体の状態を検査確認してみると、

左下肢が長くなって右下肢が短くなっており、骨盤背骨歪みを生じておりました。
また、仰臥位で診てみると、

ご自身ではベッドに対してまっすぐになっておられるとのことですが、身体がまっすぐを認識できておらず、身体全体が歪んだ状態となっていました。


これがご自身では精一杯まっすぐになって寝ている状態とのことですが、明らかに背骨骨盤に歪みを生じており、まっすぐを認識できていない状態となってしまっていました。

そこで早速骨盤矯正によって背骨~骨盤を正しい位置にリセット。
再度ご自身でベッドに対してまっすぐに寝てもらうと、

足の長さの左右差も解消され、骨盤歪みが整っていることを確認して整体終了。
仰臥位でも確認してみると、

なんとかベッドに対してまっすぐ寝ている状態をご自身で保つことができるようになり終了。

身体がまっすぐを認識できず、歪んだ骨盤のままで仕事をしたり、フィットネスジムで身体を動かしたりしても、余計に身体の歪みは増すばかりであちこち痛みが出てきます。
腱鞘炎も指先の痛みですが、これも必ず身体に歪みはあります。
その歪んだ状態で身体を使うため、指先にばかり負担がかかって腱鞘炎の痛みとなってくるのです。
ですので、当院では腱鞘炎であっても背骨骨盤の位置を調整する施術は欠かせません。
もちろん指先に症状が現れているため、指先にも何らかの処置を施す場合もありますが、あくまで痛み不調が出ているのは結果のため、痛み不調だけをどうにかしようとして指先や手の周辺だけをマッサージしたり電気治療器を当てたりするような対症療法はしておりません。


ちなみに、身体をまっすぐと認識したりまっすぐになろうとする反射を『立ち直り反射』と言います。
これは姿勢反射の一種で、あらゆる動物には目による視覚と耳による半器官によって常にまっすぐになろうとする反射が起こります。
つまり目と耳とでまっすぐを保とうとするようにできていますが、この立ち直り反射が正しく機能できなくなると、たちまち自分ではまっすぐのつもりがまっすぐを認識できず、身体が歪んだ状態となって、それがきっかけで肩こり腰痛を引き起こし、さらには指先の働きまで悪くなり腱鞘炎を来たしている状態となってくるのです。

肩がこるから肩をマッサージ、腰が痛いから腰をボキボキでは、不調を生じている部位だけしか見ないため、結局痛みコリを繰り返すことにもなりかねません。
当院では背骨(Spine)骨盤(Pelvis)バランス(Balance)を整えることに重きを置いているのは、根本的に備えている身体の『治る力』つまり『自然治癒力』を最大限に高めることをお手伝いすることに注力しています。